2023年新年のご挨拶

2023年学長の年頭挨拶です。

令和5年1月1日
東京農工大学長 千葉 一裕

 新年明けましておめでとうございます。

 令和5年、2023年の新しい年の幕開けに、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
 こうして新年を迎えますと、なぜか気持ちも新たになり、この一年はどのような年になるのだろうかと期待を込めながら、新たな目標をたてようと改めて考える、とても貴重な節目となるものだと思います。
 思えば3年前の今頃は、コロナ禍というまだ見知らぬ大きな困難が直前に迫り、社会も大学もこれほどの変化を余儀なくされることなど想像すらできませんでした。すでにこの大変な出来事は3年を経過しようとしているわけですが、今、それを教職員や学生の努力によって乗り越えながらも、今年こそはそれをはねのけるような沢山の素晴らしい出来事に恵まれることを強く願っています。
 この2023年は、皆様ご承知のとおり、東京農工大学の創基から149年目、来年にはいよいよ150周年を迎えることになります。農学、工学が今の新宿御苑の地において、共に産声を上げてからの長い歴史を振り返り、そして次の新たな時代を目指して行く年となります。おそらく150年前には、今のような世の中になることも、そして農・工、それぞれの源流となった二つの教育研究機関が融合して今日の東京農工大学の姿になることなども、想像すらできなかったと思います。ここにまで至ることができましたのは、まさに長い歴史の中で、東京農工大学の発展をささえて下さった歴代の教職員、学生、卒業生の努力の賜であることは間違いありません。そしていま、私たちが気持ちを新たに取り組まなければならない事は、次の50年100年後も見据え、その礎となる今日(きょう)明日(あす)は何をなすべきかをしっかり考え、実際に展望をもって行動するということだと思います。昨年来、国際社会の中での日本の位置づけ、あるいは日本の大学に期待されることについても、急激な変化を感じる出来事や情報が溢れました。今まで以上に大学は社会との繋がりを認識し、先進的な視点や科学を通じ、そしてそれを担い継承する学生の教育を通して、未来を共に拓くために、より大きな役割を果たさなければならないと、決意も新たにする次第です。これは、私たち大学人への期待が益々高まり、そして私たちはより大きな展望を持ち、生きがいを感じながら仕事を進めることができるということに他なりません。是非とも、本学の創基150周年の大きな節目に向け、皆様と共に、一層力を合わせ、本学のより大きな将来の姿をしっかり築く年にできたらと考えています。

 それではこの一年が皆様にとって素晴らしい年になりますことを心よりお祈りいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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