工学府(博士前期課程)
工学府のディプロマ・ポリシー(博士前期課程)
本学工学府では「世界を変える新しい知を創生すること」をミッションと定めている。世界を変える新しい知の創生のためには、「アイデンティティー(自主性・独立性 および 専門性)」と「ダイバーシティー(多様性・協働性 および 学際性)」を身に付け、複雑多様化した現代社会の持続的な発展と問題解決に自ら挑戦し続けることが重要である。
そこで、博士(前期)課程の修了に当たっては、所定の年限在学し、研究指導を受け、所定の単位数を修得し、かつ、修士論文審査および最終試験に合格するとともに、全学で定めた9つの項目を整理統合した以下の点を達成していることを基準として修士(工学・学術)の学位を与える。
(A)工学系修士の学位を有するものとして相応しい自然科学に関する基礎知識と倫理観を備えること。
(B)自らの専門分野について最先端の研究や技術開発に活用できる知識を身につけること。
(C)それぞれの専門領域において独創性の高い研究を担うための課題設定・解決能力と実践力、及び使命志向の立場から、他者との協力・協働を通じて、持続的な問題の解決に資する研究開発を遂行するために必要な学際性、多面的な思考力とリーダーシップ力を身につけること。
(D)研究成果を専門家の中で発表し、的確にコミュニケーションできる能力、及び国際的に活躍するために世界に向けた発信を行うのに必要なレベルの語学力を身につけていること。
工学府のカリキュラム・ポリシー(博士前期課程)
博士前期課程のカリキュラムは専攻単位に設計し、各専攻が提供する科目を以下に区分する。2年間で学ぶ科目群は、「専門科目」及び「共通科目」からなる。
専門科目においては、工学府(博士前期課程)のディプロマ・ポリシーで定める【観点(A)、(B)、(C)】の能力を獲得させるために必要な科目を各専攻に配置する。専門科目のうち知識を身につけるための講義科目では、学部での学修を踏まえて、【観点(A)】に対応する各専攻の専門の基盤となる自然科学の基礎、及び【観点(B)】に対応する各分野の最先端の技術や研究に活用できる知識を身につけるための科目を配置している。それとともに、
【観点(C)】に対応する独創性の高い研究を担うための課題設定・解決能力と実践力を養うためのセミナー、実習、実験系の科目を配置している。
共通科目においては、工学府(博士前期課程)のディプロマ・ポリシーで定める【観点(C)、(D)】の能力を獲得させるために必要な科目を開講する。専攻を超えた学びを提供し、学際性を涵養するために、医療・創薬、環境・エネルギー・マテリアル、ロボティクス・AIなど、社会ニーズや分野横断技術に関する講義科目を学際パッケージ科目として配置する。また、自然科学と人文・社会科学の融合領域に対する理解を深め、新たなイノベーションを創出する能力を育むために総合知科目を配置する。さらに、各専攻の専門に関わる知識を学内外における実践的な活動により深めるとともに、他者の研究に触れ、議論する機会を通じて多面的な思考力とコミュニケーション力を高めるためにインターンシップ科目を配置する。