福島原発事故から10年、森林-河川生態系を移動する放射性セシウムの動きを紐解く

福島原発事故から10年、森林-河川生態系を移動する放射性セシウムの動きを紐解く

 国立環境研究所、東京農工大学らの研究チームは、福島原発事故から10年の間に発表された約90報の学術論文をレビューし、汚染地域の最も主要な景観である森林、そして森林と人々の生活圏を結ぶ河川での放射性セシウムの動きを網羅的に調べました。様々な生物が棲む森林の表土では生物群集内の栄養循環により放射性セシウムが循環し、水の流れがよどむ淵やダムなどでは水流により移動した放射性セシウムが集まります。これらの場所では、放射性セシウムが長期的に留まる一方、生物・水・土砂などの移動を通してじわじわと移動します。今後は、森林の表土や水のよどみに集まった放射性セシウムをどう管理するかが、森や川の恵み、下流域への影響を軽減する鍵になると考えられます。本成果は、令和3年7月7日付で環境科学分野の国際誌「Environmental Pollution」に掲載されました。

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