2013年11月29日 地下埋設配管破損による放射性排水漏れの可能性について

東京農工大学農学部放射線研究室地下埋設配管破損による
放射性排水漏れの可能性について



平成25年11月22日(金)午前9時、国立大学法人東京農工大学府中キャンパス内(東京都府中市幸町3-5-8)にある農学部放射線研究室において、実験排水貯留槽の汚染検査及び除染作業を実施していた際、貯留槽に実験排水が流入する配管の地下埋設部分の継ぎ目にずれが生じていることが発見され、放射性同位元素を含んだ実験排水が土壌中に漏れた可能性があることが確認されました。ずれが生じた原因は、配管が木の根から長年圧力を受けたことによるものと思われます。
ただちに、原子力規制委員会原子力規制庁原子力防災課事故対処室に口頭による報告を行い、続いて文書による状況報告(注1)を行いました。また、同日午後、配管の開口部、埋設配管の地上部分及び放射線研究室の管理区域境界部の放射能をGM計数管式サーベイメーター及びNaIシンチレーションサーベイメーターにより測定したところ、放射能漏れは検出されませんでした。
現場は放射線管理区域内であり、関係者以外は立ち入れない状態となっています。また、原子力規制委員会からの指示により、11月27日(水)に府中キャンパス内の井戸(2か所)より原水を採水し、放射能測定を行ったところ、放射能は検出されませんでした。
以上の測定結果により、現時点では人、環境への影響はないと考えられます。
今後、配管埋設部を調査し、土壌中の放射能を測定することで、配管周辺部での土壌汚染の有無を確認する予定です。

注1)口頭による報告を補足するものであり、法令に基づく文書による報告ではありません。

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