2014年11月4日 科学博物館 展示「絹に描く―透かしの効果―」

国立大学東京農工大学(学長:松永是 本部:東京都府中市)では、科学博物館において、美術と絹を接点にした展示「絹に描く―透かしの効果―」を開催します。

「平成武蔵野図」 木下千春

東京農工大学科学博物館は、1886年に設置された農商務省蚕病試験場参考品陳列場に始まり、長らく繊維博物館として活動してまいりました。養蚕を中心とする繊維生産技術は、当博物館の大きなテーマとなっており、これまでにも絹糸の歴史や可能性をご紹介してまいりましたが、このたび、美術との接点で小展示を企画しました。
絹は、古くから日本画・東洋絵画の基底材として幅広く用いられており、隙間のある織物として、背後が透けて見える特性を活かした制作方法などが培われています。素材や技法といった側面から、ふだん美術や歴史になじみのない方々にも親しんでもらえるよう、作品や模型とともに現代の試みを組み合わせ、秋のささやかな空間としてみました。当地ゆかりの「武蔵野図」という伝統的な画題を扱った木下千春氏の作品ほか、紅葉の美しくなる小金井キャンパスでのひと時をお過ごしください。
また、11月7日(金)~9(日)は、農工祭期間中になりますので、紅葉とともにキャンパスの賑やかな雰囲気をお楽しみいただけます。

◆概要◆

【開催期間】
2014年11月5日~2014年11月22日(入館は16:00まで)
(11月9日(日)は臨時開館)
休館日:日曜日・月曜日・祝日は休館日となります。

【場所】
東京農工大学科学博物館 2階シャルドンネギャラリー
住所:東京都小金井市中町2-24-16
最寄駅:JR中央線東小金井駅 徒歩10分
交通・キャンパスマップ(別リンクで開きます)をご覧ください

【主催】東京農工大学科学博物館

【協力】東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター

【入館料】無料

【構成・作品】
Ⅰ 基底材としての絹:絹本著色の絵画の作例
(個人蔵・当館蔵)
Ⅱ 絹絵の技法:模作による裏彩色・裏箔の例示
(作画:藤井聡子)(個人蔵)
Ⅲ 現代の試み:透ける効果を用いた現代作品
(作画:木下千春)(個人蔵)

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