2022-07-29 mussetの博物館紹介「ニッサンHR-Ⅱ型自動繰糸機」

#ハッケンコウケンサポーターNo_9

これは、科学博物館(@tuatmuseum)に展示されているニッサンHR-Ⅱ型自動繰糸機だワン。
この機械は、繭から生糸を製糸する工程を自動で行うことができるワン。
この繰糸機の特に素晴らしい点は繊度(せんど)制御と、自動給繭接緒(きゅうけんせっちょ)だワン!

まずは繊度制御から説明するワン。
繊度制御とは、繰る糸の太さを一定に保つ機能のことだワン。
それまで、糸の太さを制御していたのは、一本の糸を繰るときに使われる繭の数のみだったけれど、個々の繭の糸の太さにはばらつきがあるから、生糸の品質を保つのは至難の業。この問題を解決したのが、この自動繰糸機に搭載されている繊度感知器だワン!
繊度感知器には、繰糸された生糸が通る隙間があるワン。
この隙間と生糸の間に生じる摩擦力によって生糸の太さは感知されて、生糸の太さが基準よりも細くなると、自動的に繭を付け足すことで、糸の太さを保つワン。

次に、自動給繭接緒について説明するワン。
自動給繭接緒とは、糸を繰る際に自動で繭を補給してくれる機能。
それまで、この作業は手作業で行われていたから、製糸効率を上げるために改善が必要になっていたワン。
この問題を解決したのが、自動給繭接緒機能だワン!

繰糸部を取り囲む皿のようなものは給繭器というワン。
繭は給繭器に乗って、回転ずしのように繰糸部の周りをぐるぐる回転。
繭を補給するときは、繰糸部から接緒かんという竿がでてきて、給繭器から繭を釣り上げるワン。
ニッサンHR-Ⅱ型自動繰糸機では、手作業に比べ、なんと約20倍もの効率で給繭接緒を行うことができたワン!

最盛期には国内の全製糸生産量の90%以上がこの繰糸機によって作られたワン。
本当にすごい繰糸機だワン!
科学博物館には、ニッサンHR-Ⅱ型自動繰糸機のほかにも、かっこいい展示物がいっぱいあるワン。ぜひ遊びに来てほしいワン!

実際にニッサンHR-Ⅱ型自動繰糸機が動いている様子が「東京農工大学科学博物館ビデオライブラリー」から見られるワン!ぜひ、チェックして欲しいワン!
https://youtu.be/zQsya-s3zG8

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