2015年新年のあいさつ

2015年学長の年頭挨拶です。

平成27年1月5日
東京農工大学長 松永 是

新年明けましておめでとうございます。本日は、年頭から教職員の皆様にお集まりいただきありがとうございます。

こうして皆様に新年のご挨拶をするのも今年で4回目になりました。昨年11月に学長選考会議があり、書類審査、意向調査、面談などを経て、あと2年継続させていただくことになりました。今後ともあらためてよろしくお願い申し上げます。

平成27年度は、第二期中期目標期間の最終年度です。東京農工大学は研究大学としての地位確立を目標にして努力を重ねてきました。特に、後半の3年間を大学改革加速期間として、農学、工学およびその融合分野において卓越した国立大学法人として、グローバルイノベーション研究院の設置と9年一貫理系グローバルイノベーション人材育成により大学の機能強化を目指しています。 すでに、グローバルイノベーション研究機構を設置し、食料・環境、エネルギー・材料、ライフサイエンスを重点分野に9つの戦略的研究チームを作り、著名な外国人のスーパー教授を雇用して、国際共同研究や国際共著論文の倍増を目指しております。また、学生や教職員の海外派遣や優秀な留学生の受け入れに取り組んでいます。同時に、人事や教員評価制度改革を進めております。具体的には、年俸制の導入、テニュアトラック制度の拡充、教員評価機構の設置を進めてきました。

平成28年度からは、第三期中期目標期間が始まります。本学は、第三期では世界が認知する研究大学を目指します。そのビジョンとして、産業界を世界に向けて牽引すること、世界と競える先端研究力を強化すること、国際社会との対話力のある教育研究を推進すること、高度なイノベーション人材を育成することなどを掲げています。

一方、職員の皆様の努力のおかげで、キャンパス整備も順調に進んでいます。府中キャンパスでは、先日図書館のリニューアルオープンが行われ、学生が大変使いやすい図書館に生まれ変わりました。農学部の1号館の耐震改修も順調に進んでいます。小金井キャンパスでは、総合会館、7号館、体育館の改修が進んでいます。

東京農工大学は、農学、工学とそれらの融合分野から成る大学で、どんどん新しいことに挑戦し、改革を続けているという点で高く評価されている一方、多くの学部を抱える総合大学に比べると規模の面では十分ではありません。知名度も抜群というわけでもありません。このような中で、必ずしも過大評価しすぎることもなく、過小評価することもなく、適切に現状を認識して未来に向かって進んでいく必要があると思います。このために、大学のIR機能を強化して、大学の強いところ、弱いところを客観的に認識して大学改革を進めていこうと考えています。

以上、最近の話題を簡略に述べさせていただきましたが、今年も学生や教職員が充実した時間を過ごせる大学を実現するために、あらためて皆様のご協力をお願いして、私の新年の挨拶に代えたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。

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