2020年新年のご挨拶

2020年学長の年頭挨拶です。

令和2年1月1日
東京農工大学長 大野 弘幸

 あけましておめでとうございます。皆様、穏やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も東京農工大学へのご支援をよろしくお願い申し上げます。

 昨年、元号が令和となり、皆様も気持ちを新たにされたことと思います。今年は令和2年となり、変化から飛躍の年になりそうです。昨年には農学府と工学部の改組、本学と東京外国語大学、電気通信大学が協力して設置した大学院共同サステイナビリティ研究専攻のスタートなどがあり、教育環境が飛躍的に進展するきっかけとなりました。卓越大学院プログラムのスタートもあり、本学の教育も着実に変わってきております。平成30年度の本学の評価結果も「中期計画の達成に向けて順調に進んでいる」とされましたが、ただ評価されるという受け身でいる訳にも行かず、積極的に本学ならではの特徴を押し出して行かねばなりません。たとえば、昨年8月に「農工大プラスチック削減5Rキャンパス」宣言を行いましたが、これはプラスチックの再利用、再生など環境汚染対策の一環に、大学ならではの「Research、研究」を行動目標の一つに加えており、本学で行われている研究の多くがこの問題の解決に向けて貢献するという明確な方向性を示しております。

 今年は、第3期中期計画の5年目を迎え、当初設定した4つの戦略目標の達成に向けてさらに努力します。すなわち、①先端研究力の強化、②教育・研究のグローバル化、③国際化も見据えた産学連携、④高度イノベーション人材の育成、を推進します。国立大学法人が直面している運営費交付金の削減は切実な問題ですが、これによる教育・研究の質の低下を招かないように外部資金等の獲得に一段と努力し、大学院博士課程をより魅力的にし、国際共著論文や大学院生の海外派遣の機会増、留学生の受け入れ増など、目標の達成に向けて努力して行きます。

 大学の使命は学生諸君への質を保証した教育です。グローバル教育院も活動の基礎がほぼ固まりましたので、今年は教育院の活躍の年にしたいと願っております。本学は研究大学院大学ですので、研究力を維持したまま教育をさらに良くしようと言うのは容易ではありませんが、目標達成のために、教職員の働き方を見直し、制度改革を進めて行きます。学生諸君が本学の教育とキャンパスライフに満足し、我々教職員も充実感をもって働けるように、みんなで知恵を出し合い、工夫し、全力で体制を改善して行きます。

 教職員ひとりひとりが本学を支えているという意識を持てるような組織作りを進め、今まで以上によい大学にするよう全力で努力して行きますので、今後ともご協力・ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。皆様方と本学が共に発展できますことを祈念いたしまして、新年のご挨拶と致します。

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