「GXサイエンスキャンプ:フィールドステージ第3回」を開催

 「GXサイエンスキャンプ」は2023年度に採択を受けて開始した高校生向けプログラムです。次世代のGX(Green Transformation)人材の育成目的として、フィールド見学、調査、実験などの現場体験をベースにして、食料、環境、エネルギーなどの課題についてディスカッションを行うものです。12月25日(月)、26日(火)にフィールドステージのEnergy Issueを開催し、全国の8都県の学校から36名の高校1年生、2年生、中学3年生が参加しました。
 全体の企画、見学先の推薦、事前学習動画、講義を大学院生物システム応用科学府の秋澤淳教授にご担当いただきました。
 12月25日(月)午前は清瀬市の大林組技術研究所でZEB(net Zero Energy Building)とスマートエネルギーシステムなどの取り組みを見学し、午後は羽村市の西東京リサイクルセンターで食品残渣からバイオガスを製造するプラントおよびバイオガス発電の様子を見学しました。夜にはミサワホーム総合研究所太田環境エネルギーセンター長からZEH(net Zero Energy House)に関する講義を受けました。
 12月26日(火)午前は横浜市資源循環局鶴見工場、鶴見資源化センターでごみ焼却発電、廃棄物リサイクルの様子を見学しました。午後は6つのグループに分かれ、エネルギー問題の解決方法について議論し、対策案のプレゼンテーションを行いました。
 参加生徒からは、「参加前はあまりエネルギーについて知らなかったが、今回のキャンプを経て、エネルギー技術の可能性や⾯⽩さや問題点や課題を学ぶことができました。」「エネルギー問題はさまざまな課題が組み合わさっているため簡単には解決しない。だが、再⽣可能エネルギーという半永久的に使⽤できる発電は今後の⽇本のエネルギー⾃給率向上に期待できることがわかった。」などの声が聞かれました。
 3月のキャンパスステージでは過去3回のフィールドステージの参加者から希望者が集まり、GXに関する課題解決のための研究、開発などの提案を考え、プレゼンテーションを行う予定です。

※このプログラムは、「三菱みらい育成財団」の助成を受けています。

 

 

バイオガス発電の発酵残渣の肥料への利用を説明するアーキアエナジー株式会社植田代表取締役(12月25日)
全国から36名の高校2、1、中3生が参加しました(12月26日)

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