東京農工大学農学部附属野生動物管理教育研究センターを設立

2022年5月9日

東京農工大学農学部附属野生動物管理教育研究センターを設立

 東京農工大学農学部では、アジア視点の教育研究拠点として「農学部附属野生動物管理教育研究センター」を2022年4月1日に設立しました。当センターは、野生動物管理の専門的人材育成や最先端研究を行うことにより、科学的な野生動物管理システムの構築を目指します。このことにより、全国で増大した野生鳥獣被害の軽減や持続的な農山村地域の振興が期待されます。 

農学部附属野生動物管理教育研究センターWEBサイト
URL: http://web.tuat.ac.jp/~cwmer/index.html

現状
 人口減少に伴う農山村の崩壊が、野生動物と鳥獣被害の増加をもたらし、さらなる農山村の崩壊をもたらすといった負の循環が生じていまする。これにより、農作物被害だけでなく、森林の公益的機能の損失や病害虫の発生、土壌流出による防災上のリスクの高まりなど、社会的課題が増大しています。

教育研究体制
 野生動物管理教育研究センター内に「専門人材育成チーム」及び「国際連携推進チーム」を置き、専任教員を配置し、国内外の他大学や省庁と連携して野生動物管理の体系的教育プログラムを開発および実施することにより、専門人材育成を担います。また、野生動物管理の最先端技術を調査・研究し、効果的な対策とその効果測定などを通して管理施策にフィードバックさせ、実践的教育に活かす人材育成システムの構築を担います(図1)。

今後の展開
 野生動物をめぐる状況が類似した東アジア特有の課題解決をはかるために、共同研究を通して、アジア視点の管理モデルを構築する国際的野生動物管理コンソーシアムの拠点を担っていきます。

図1:野生動物管理教育研究センターの体制図
図2:ツキノワグマの生態研究(外部計測と発信器の装着)
図3:被害を受けている農地における学生実習

◆教育研究センターに関する問い合わせ◆

東京農工大学/農学部附属野生動物管理教育研究センター
野生動物管理教育研究センター長
宇野 裕之(うの ひろゆき)
 TEL/FAX:042‐367‐5738
 E-mail:unoh(ここに@を入れてください)go.tuat.ac.jp

野生動物管理教育研究センター事務室
 TEL/FAX:042‐367‐5861

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