東京農工大学

理系研究者ビジョナリープログラム

目的:

①日本における科学技術のイノベーション創出の活性化。
②研究成果に基づく価値創造や国内外における企業の事業開発を推進・継続できる、イノベーションリーダーの育成。

概要

現代社会は、大きな課題を多く抱えています。簡単に解決することが難しい一方、そこには大きな事業の可能性もあります。解決策につながる挑戦的な事業開発を成し遂げることができれば、地球と人類の発展につながるはずです。
本プログラムでは、研究成果やアイデアを科学に基づいてビジネスに昇華させる過程で必要となる知識、理解力、コミュニケーション力、実践力などを、講座やグループワークによって醸成します。(Basicコース)  
さらに、希望者は、企業課題を企業研究者と共に事業化する過程を実践的に学べます。(Advancedコース)

本プログラムは、専門教育課程(学部・大学院)で習得する高い研究力・専門性を社会で生かす過程を学ぶことができる、アドオンプログラムです。

コース概要

Basicコース:

技術の社会実装に必要な基礎知識(特許、倫理、法律、マーケティング、プレゼンテーション、社会科学など)を学びます。また、ビジネスプランづくりを通して、プロジェクトの立ち上げ、推進を経験します。プレゼンテーションで選抜されたチームは、海外研修に参加することができます。

過去に当機構が主催した「実践型研究リーダー」「EDGEプログラム」「博士ビジョナリープログラム」の教育プログラムに参加されたことがない方は、こちらのコースを受講して頂きます。

 Advancedコース:

Basicコース修了者は希望により、企業の若手研究者とともに、事業仮説の検証やプロトタイプの作成を行います。そして、専門家からアドバイスを受けながら、繰り返しプランの見直しを行います。最後に選抜されたチームは、SRI International研修を通して、そのプランの実現可能性を高めます。

過去に当機構が主催した「実践型研究リーダー」「EDGEプログラム」「博士ビジョナリープログラム」の教育プログラムを受講されたことがある方はこちらのコースを受講できます。

対象(両コース)

東京農工大学、電気通信大学、東京外国語大学在籍中の学生 (博士前期(修士)・後期課程、学部)、ポスドク、企業参加者

講座一覧

お申込

下記まで連絡をお願いします。

イノベーション推進機構
電話番号:042-367-5756
メール:innov(ここに@を入れて下さい。)cc.tuat.ac.jp

パンフレット

カントー大学研修(ベトナム)2019/12/7~2019/12/13

Basicコースの海外研修として、カントー大学研修を実施しました。カントー大学では、科学技術をベースにした「Business Idea Workshop」を実施し、現地の学生と協同でビジネスプランを提案しました。その他、エースコックホーチミン工場で日本企業の海外進出成功のプロセスについての話を伺い、ビノン・カカオパークでは、カカオの生産からチョコレートの製造まで一貫した工程を視察しました。
参加者:農工大生14名、外大生1名、教職員2名

SVA Innovation研修(アメリカ)2019/12/3~2019/12/9

Advancedコースの海外研修として、SVA Innovation社による2.5日間の研修を実施しました。起業や経営のプロフェッショナルによる指導のもと、SRIメソッドにもとづくイノベーションの原則について学びつつ、各グループのビジネスプランの課題や改善策を、あらゆる角度から実践的に検討・議論しました。さらにスタンフォード大学の見学や、サンフランシスコ市内外の自主研修などの機会を得て、幅広い視野で現地を視察してきました。 参加者:学生7名、企業研修者9名、教員3名

科学技術エコシステムフォーラム(湯河原)2019/9/13~2019/9/14

理系研究者ビジョナリープログラムの受講生50名(農工大生38名、外大生4名、企業研修者8名)、メンター、および審査員、当機構スタッフ総勢約70名が一堂に会し、受講生12チームが海外研修選抜を目指して、ビジネスプランを発表し、競い合いました。

参加者の声

 博士ビジョナリープロモーションに参加したことで、ビジネスに対する考えが変わりました。それまでは ”ビジネス=起業” というようなイメージで、就職希望の私とは無縁の世界だと考えていましたが、本企画に参加したことで就職した後の自分を具体的に描けるようになりました。実際にメーカーに就職した今でも“研究をいかに商品開発へ、そして商品を消費者に届けるビジネスに結びつけるか”という視点で考えることが重要であると日々感じています。また、博士ビジョナリープロモーションではたくさんの熱い気持ちを持った仲間に出会うことができました。一緒に微生物の発酵に関するビジネスを考えたメンバー、ベトナム研修に同行したメンバー、そしてカントー大学の大学生のみなさんとディスカッションし、共に過ごした時間は本当に貴重なものであったと感じています。大学生の間になにか一つ打ち込んでみたいと思っている方にぜひお勧めしたい講座です! (加藤晴朗 当時の所属:農学府応用生命化学専攻 修士2年 現在の所属:某大手メーカー)

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