〔2015年8月19日リリース〕学生による子供向け体験型科学実験教室「タイカン!ジッカン!ハクブツカン!」を開催します。

国立大学法人東京農工大学(学長:松永 是)では、本学科学博物館の主催により、本学学生による子供向けの科学教室「タイカン!ジッカン!ハクブツカン!」を開催いたします。
子どもたちの理科離れがさけばれて久しく、理工系国立大学である本学もその人的・物的リソースを活かした市民向け講座に取り組んできました。本イベントは、小中学生と年齢の近い大学生による体験型の科学実験教室により、子どもたちの科学への親しみの増進をはかります。衣服の静電気で蛍光灯を灯す、計算機を製作するといった体験型の実験により、「体感」「実感」を通じた科学教育のプログラムとしています。担当する学生は学芸員実習を受講している農工両学部の3年生〜大学院生であり、それぞれの多様な実験・研究のバックグラウンドを活かした実験内容となっています。1日目は身近な繊維の持つ多様な特性をさまざまな観察により解き明かします。2日目は、映画「風立ちぬ」にも登場した「計算尺」の製作や手回し計算機の体験により、コンピュータ以前の多様な計算機に迫ります。両日とも小中学校の理科自由研究に対応し、家に持ち帰って実験を継続できるように工夫されています。
本館は他にも次世代科学者養成EPOCHプログラムや子ども科学教室など同様の取り組みを行ってきており、今後とも広く社会全体の人材育成に寄与してまいります。

◆実施概要◆
【日時】平成27年8月25日(火)、8月26日(水)
(両日とも13:00~16:00)
【会場】東京農工大学科学博物館 1階ロビー
住所:東京都小金井市中町2-14-16
アクセス:JR中央線東小金井駅より徒歩10分
【対象】小中学生とその保護者 ※予約不要、参加費無料

【実験内容】
<1日目(8月25日)>
さまざまな天然繊維(絹、羊毛、綿)と合成繊維の観察、実験、製作体験を通じて、各繊維の特性や由来、また製品への応用について学習します。
(1)さまざまな素材でニードルフェルトを作成し、そのできやすさと繊維の形状の関係を調べます。
(2)さまざまな素材で静電気を発生させ、ものを釣り上げたり蛍光灯を灯したりするとともに、どのような組み合わせがよく静電気を発生させるかを調べます。
(3)顕微鏡を用いてさまざまな繊維の断面や側面の形状を観察し、それぞれの特性や使われ方を学習します。
<2日目(8月26日)>
電子計算機の登場以前に広く使われていた計算機製作・操作体験を通じ、さまざまな計算機の原理
について学習します。計算尺はその場で製作体験を行い、持ち帰ることができます。


◆本件に関する問い合わせ◆
東京農工大学科学博物館 TEL:042-388-7161 E-mail:t-iino@cc.tuat.ac.jp(飯野)

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