2018年新年のあいさつ

2018年学長の年頭挨拶です。

平成30年1月5日
東京農工大学長 大野 弘幸

 

 皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
 昨年4月に新しい陣容で執行部がスタートしましたが、あっという間の9ヶ月でした。毎日が新しい経験でしたが、大変充実しておりました。この間、日々の業務を行いながら本学の状況分析も心掛けておりました。また、外から見た本学の状況や他大学の動向との比較なども行ってきました。その結果、本学の優れている点と、今後の課題が見えてきました。
 優れている点は①教員の研究意欲が高く、論文発表の実績が高いこと、②優れた学生が集まっており、入学後も自らを高めようとする意欲があること、③女子学生比率と大学院進学率が高いこと、④学部間の障壁が低くなり、学術交流が盛んになってきたこと、⑤教員と職員の距離が近く、ともに大学を良くしようという意欲が高いこと、⑥総予算のうち外部資金の割合が多いこと、などです。
 一方、今後の課題は①教職員の活躍・成果を正当に評価すること、②特に教育面で活躍されている先生方を評価すること、③大学の将来の方向を見定め、それに即した人事を推進すること、④本学の予算の執行を全面的に見直し、教育・研究のレベルを保ち、今以上に高めてゆくためのダイナミックな施策を行うこと、⑤本学の認知度を格段に上げる努力をすること、などです。
 今年は、第3期中期目標計画の3年目を迎えます。前執行部が掲げた4つの戦略目標を継続し、研究力の強化、教育研究のグローバル化、産学連携、高度イノベーション人材育成を推進します。外部資金獲得、大学院博士課程への進学状況、国際共著論文、大学院生の海外派遣の機会、留学生の受け入れ数など、これまでの目標を継続し、達成に向けて一丸となって努力しましょう。特に研究院に所属の先生方には今まで以上の活躍を期待します。一方、大学における教育についても、皆さんの意識を変えて頂こうと思っております。大学の使命は学生諸君に対する質を保証した教育です。新たに構築されるグローバル教育院に所属する先生方には本学の教育について主導的な立場からの活躍を期待します。教育も研究も今まで以上に頑張れと言うのは大変かもしれませんが、学生たちが本学でのキャンパスライフに満足し、我々教職員も充実感をもって働けるように、皆さんでいろいろ工夫し、全力で対応して行きましょう。
 年末にグローバルイノベーション研究院の人材養成加速事業費が基幹経費化されたという良いニュースが入ってきました。財務部長はじめ、多くの方々のご尽力に感謝します。しかし、予算的には依然厳しい状況です。執行部は一丸となって本学を今まで以上によい大学にするよう全力で対応する所存ですので、教職員の皆さんもよろしくご協力のほどお願い申し上げます。これをもちましてわたくしの年頭の挨拶といたします。

CONTACT

お問い合わせ一覧はこちら