東京農工大学科学博物館・岡谷蚕糸博物館との連携協力に関する協定書を締結

 東京農工大学科学博物館(所在地:東京都小金井市、館長:高木 康博)と岡谷蚕糸博物館(所在地:長野県岡谷市、館長:高林 千幸)は、明治期の発展を支えた絹産業における教育・研究領域、地域産業領域にそれぞれが持つ歴史的背景を踏まえ、ネットワークを形成し、互いの博物館における活動の活性化を図るため、平成29年12月22日(金)に、岡谷蚕糸博物館において、連携に関する協定書を締結しましたのでお知らせいたします。

■東京農工大学科学博物館について
 当館は、明治19年に本学工学部の前身である「農商務省蚕病試験場」の参考品陳列場として設置されました。平成20年4月1日より、工学部附属繊維博物館と農学部附属資料室を統合して、全学的な施設「科学博物館」となり、本館の耐震改修工事を実施して平成24年10月にリニューアルオープンし、昨年、創基130周年を迎えました。本館では、大学附属専門博物館という使命から、各時代において学生の教育あるいは産業界の指導的役割をはたした資料、特に養蚕・製糸に関する学術資料を多数所蔵するとともに、現在本学で進められている最先端の研究活動などについても紹介しています。
 また、農学部分館(所在地:東京都府中市)には、農学部のルーツとなる貴重なコレクションや学術資料を展示・公開しています。

■岡谷蚕糸博物館について
 明治時代より一大製糸業地として発展した岡谷市に、昭和39年10月に開館しました。製糸機械類、文書類、製糸経営史料等約3万点を収蔵・展示しており、フランス式繰糸機、諏訪式繰糸機などの貴重なものが多くあります。平成26年8月1日、現在の地に移転するとともに、愛称を「シルクファクトおかや」とし、シルクの世界を五感で感じることのできる世界的にも類まれな博物館として、ものづくり精神と新たなシルク文化を発信しています。

■岡谷蚕糸博物館との今後の連携について 
 今回の岡谷蚕糸博物館との連携協力により、お互いの情報交流と学術的連携の強化、養蚕・製糸資料の有効活用、明治期の製糸機械の動態展示維持などの効果が期待されます。
 本協定に基づき、今後は協同資料調査や共同企画展・巡回展の実施による養蚕・製糸関連の充実、ミュージアムグッズの開発などを行っていく予定です。

写真左:高林千幸岡谷蚕糸博物館長、右:高木康博東京農工大学科学博物館長

プレスリリース(205KB)

◆本件に関する問い合わせ◆
東京農工大学科学博物館
TEL:042-388-7163
メール: kahaku(ここに@を入れてください)cc.tuat.ac.jp

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