2013年7月23日 国際連合食料農業機関(FAO)と包括的相互協力協定を締結

日本の大学として初めてとなる東京農工大学と国際連合食糧農業機関(FAO)が包括的協定を締結
~グローバルな人材育成を目指す「リーディングプログラム」の協力体制を強化~

国立大学法人東京農工大学(学長:松永 是、本部:東京都府中市)は、世界規模の食料・環境・エネルギー問題を解決できるグローバルな人材育成を目的とした新たな教育プログラム「東京農工大学リーディングプログラム」(5年一貫制の博士課程による学位取得システム)を平成25年度から開設しました。
当該教育プログラムを運営・実施するに当たり、これまで様々な事業において、連携・協力関係を築いてきた国際連合食糧農業機関(以下略:FAO)と包括的相互協力協定を締結し、更なる連携・協力体制の強化を図ることとなりました。7月22日(月)16時(現地時間)、イタリア・ローマのFAO本部にて、FAOからは、Marcela Villarreal局長が、本学からは、西村直章理事・副学長が出席し協定調印式が行われました。FAOが日本の大学との包括協定を締結することは初めてであり、大学との協定締結はヴァーへニンゲン大学(オランダ)に続き世界で2番目となります。
本学はこれまで『持続発展可能な社会の実現』に向けた課題について、農学と工学及びその融合領域からなる特色を生かした教育研究を通して、実社会での課題解決及びその実現を担うイノベーション人材の育成に努めてきました。具体的な取組としては、博士課程学生を大学や研究機関のみでなく、当該学生の研究分野とは全く別の様々な業種の企業や国際機関へ派遣し、インターンシップを行う、あるいは海外大学・研究機関や企業、国際的な公的機関から様々な方を招き、本学学生とのワークショップ等を開催する等の取組です。
FAOとは、早くからインターンシップ学生の受入れやワークショップでの講師役の派遣等、協力・支援関係を構築しており、すでにFAO本部(イタリア・ローマ)への学生・教職員の長期インターンシップ派遣の体制も整えています。本年2月7日(木)に開催しました<東京農工大学リーディングプログラム キックオフシンポジウム>では、伊藤正人FAO日本事務所長にご講演も頂きました。
本学とFAOとのこれまでの取組を、新たに立ち上げた当該教育プログラムにおいて、さらに発展・強化させることを合意し、包括的相互協力協定を締結する運びとなりました。

今回の調印により本学とFAOとの関係強化が一層図れ、グローバルな人材育成、研究交流の活発化になることが期待されます。

写真左より、
FAO マルセラ・ビジャレアルFAO-OCP局長
東京農工大学 西村 直章 副学長(理事)
東京農工大学 千葉 一裕 教授

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