危険なはずの捕獲地域に、オスが多く出没 ――富士山麓でシカの生息地利用の性差を解明――
危険なはずの捕獲地域に、オスが多く出没
―富士山麓でシカの生息地利用の性差を解明―
本研究のポイント
- 富士北麓においてニホンジカのオス・メスによる空間利用の違いを調査した結果、オスは人間による捕獲地域、メスは伐採地に出現する割合が高く、生息地利用に性差があることが明らかになりました。
- オスは捕獲されるリスクを伴うものの、メスよりも餌資源の豊富な捕獲地域を利用しており、交尾期に他のオスに勝てるように体サイズの向上を優先している可能性が示されました。
- メスは捕獲地域をオスよりも避け、餌場として適した伐採地をオスよりも積極的に利用していたと考えられます。
- 本研究は、人間による捕獲圧や攪乱がニホンジカの生息地利用に性差をもたらすことを初めて示した事例であり、性差に基づく行動の違いへの理解を深めることに貢献します。
本研究成果は、2026年1月 10 日に国際学術誌「European Journal of Wildlife Research」に掲載されました。
捕獲地域(上)はメスよりオス、伐採地(下)はオスよりメスが出没する割合が高い
詳細は、以下をご参照ください。
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- 東京農工大学 髙田隼人特任准教授 研究者プロフィール
- 東京農工大学 小池伸介教授 研究者プロフィール
- 東京農工大学 髙田隼人特任准教授 研究室WEBサイト
- 東京農工大学 小池伸介教授 研究室WEBサイト
- 小池伸介教授、髙田隼人特任准教授が所属する 東京農工大学農学部地域生態システム学科