東京農工大学科学博物館 2025年度企画展「シルクが切り開く未来展」を開催

東京農工大学科学博物館 2025年度企画展
「シルクが切り開く未来展」を開催

 東京農工大学科学博物館では、2025年度企画展として「シルクが切り開く未来展」を開催いたします。
「シルク」と聞くと、多くの方が糸や繊維を思い浮かべるかもしれません。実際、カイコの繭から得られるシルクは、5,000年以上の長きにわたり、人類の歴史の中で衣料や生活用品として活用されてきました。一方、シルクを化学的に溶解するなどして、繊維以外の用途に利活用する試みも進められ、近年注目を集めています。
 カイコの吐く糸は主にフィブロインとセリシンという2種類のタンパク質から構成されており、これらはヒトの体内での拒否反応が低く、生分解性をコントロールできるため、材料科学分野の新素材として様々な産業への応用が期待されています。特に東京農工大学が進める工学と農学の枠組みを超えた研究では、医療や食糧問題への応用が研究されており、シルク由来タンパク質の新たな可能性が広がっています。
 本企画展では、シルクの化学的側面や歴史的側面を紹介するとともに、東京農工大学で進められている新素材開発や、それを利用し再生医療や食糧問題への挑戦とする先端科学におけるシルクタンパク質利用についてご紹介いたします。

企画展名:シルクが切り開く未来展
会期:2025年11月4日(火)~2026年6月27日(土)
会場:東京農工大学科学博物館1F 企画展示室内
入館料:無料
休館日:日曜・月曜・祝日
臨時休館日:2025年11月29日(土)・12月26日(木)~2026年1月3日(土)・1月23日(金)~1月24日(土)・2月24日(火)~2月25日(水)・3月11日(水)~3月12日(木)
臨時開館日:2025年11月9日(日)・2026年2月1日(日)・5月24日(日)

主催:東京農工大学科学博物館
協力:九州大学大学院農学研究院附属家蚕遺伝子開発分野
   国立研究開発法人農研機構遺伝資源研究センター
   東京農工大学科学博物館支援学生団体musset
   東京農工大学大学院工学研究院生命工学専攻 中澤・野口研究室
   東京農工大学大学院農学研究院 蚕学研究室
   群馬県蚕糸技術センター
   日本医科大学
後援:一般社団法人 繊維学会関東支部
   一般財団法人 サンライズ財団
   一般財団法人 大日本蚕糸会

会期中イベント

■シンポジウム「シルク素材の未来」
「持続可能な社会に向けたシルクの応用可能性」をについて多くの方々にもわかりやすい一般講演会を行います。
 日時:2026年5月16日(土) 13:00~16:00
 会場:東京農工大学科学博物館3F 講堂

■ギャラリートーク
展示室を巡りながら見どころや研究の最先端を解説いたします。
・第1回 2026年2月28日(土) 13:00~13:30
・第2回 2026年5月24日(日) 13:00~13:30

※期間中展示資料の入れ替えを行うことがございます。
※各イベント内容は変更の可能性がございます。詳細は博物館ホームページをご覧ください。
※本展示の一部は、東京農工大学融合研究支援制度『TAMAGO』および、本研究は生研支援センター「オープンイノベーション研究・実用化推進事業 」( JPJ011937)の研究成果によるものです。


◆本件に関する問い合わせ◆

東京農工大学科学博物館 特任助教
特任助教 齊藤 有里加)
TEL:042-388-7163
E-mail:kahaku(ここに@を入れてください)cc.tuat.ac.jp

〒184-8588 東京都小金井市中町2-24-16
東京農工大学科学博物館ホームページ http://www.tuat-museum.org/

 

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