農学研究院[研究組織]
農学研究院[研究組織]の紹介です。
研究院長メッセージ
「農学」の多様性の中から、次の時代をつくる独創性が生まれる
本研究院は、農学分野の教育と研究を担う教員によって構成されます。農学は自然と人のつながりを支える学問であり、食料・資源問題、環境問題、人口問題、あるいは感染症の問題など、人類の生存に関わる重要課題に挑戦するという大きな使命があります。学問の範囲は多岐にわたり、その幅広い多様性の中で互いの専門を理解、尊重し、さらには自分自身の個性を発揮することから国際社会へ向けた新たな提言や、次の時代を拓く重要な指針が生み出されます。多様性の中で進められる、専門性に深く根ざした学術的な探求活動こそが独創性の根源です。そして広い視野をもつ高いレベルの独創的な研究成果は、学生に対する質の高い教育にも直接つながります。農学分野での活動を通じ、教員や学生が共に力を存分に発揮し、創造的な活動の主体となって学術研究や社会への貢献を積極的に推進することを願っています。
農学研究院長 船田 良
農学研究院の部門・拠点の構成
生物生産科学部門
動植物など有用生物の生産・利用・加工に関わる科学的研究を使命とし、自然の力により育まれる生物を人間のために利用しつつ、生物の利用と育成という実践的な課題に応えるための研究を行っています。
共生持続社会学部門
人文社会科学分野において、農学諸分野の科学技術を理解し、共生持続社会の構築を展望しつつ、企画・課題遂行・調整などに卓越した能力を有する、広い視野に立つ専門家および研究者を養成する。この目的を達するため三研究分野における革新的学術研究を併せて実施しています。
応用生命化学部門
生命現象や生物機能を、化学・生物学を基盤として、個体レベル、細胞レベル、分子レベルという視点だけでなく、それらの相互関係という視点からとらえて解明し、得られた知見と技術を応用発展させて基礎と応用の高度な融合を目指した研究を行っています。
生物制御科学部門
生物間の相互作用、生物の環境への応答・適応の機序および生物の遺伝、発生、生理機能の仕組みを分子レベルから個体、個体群、群集に至るさまざまなレベルで解析し、生物の改変や制御に応用するバイオテクノロジーとバイオサイエンスに関する分野の研究を行っています。
環境資源物質科学部門
植物資源の生産から廃棄に至る物質循環系に視点をおき、資源物質の分子レベルから巨視的レベルに及ぶ構造解析や機能評価、利用技術、再生化技術、生分解機構の解明と制御、資源利用の環境への負荷評価とその低減化等に関する研究を行っています。
物質循環環境科学部門
大気、土壌、水界、生物圏における物質循環とそれに関与する諸因子の解明、環境の予測・修復、環境汚染物質の分布とその生物に対する影響や将来予測などに関する研究を行っています。
自然環境保全学部門
野生生物、山地・森林、都市および人間を対象にして、自然環境の持続的利用と保全・管理および回復に関わる研究を学際的に行っています。
農業環境工学部門
農学と工学の方法を駆使して、地域の環境保全と再生可能エネルギー利用を図りながら持続的食料生産システムを構築し、地域の環境整備・国土の復興を達成するために必要となる基礎研究・基盤研究・学際研究を行っています。
国際環境農学部門
地球規模の諸問題、特に農学を基礎とする国際的な食料問題および環境問題を効果的に緩和し解決すべく、農学諸分野の最先端の成果を駆使した総合的学際的な研究を行っています。
動物生命科学部門
生命科学の先端的手法を駆使して基礎獣医学、病態獣医学、応用獣医学、臨床獣医学の各分野の研究および教育を推し進め、豊かな人間社会の創出と安心・安全な生活環境の保全に寄与します。
生物システム科学部門
持続的食料生産や環境保全に関連した先端領域や学際領域における研究を行っています。
農学研究院の部門と研究分野
部門 | 研究分野 | 部門 | 研究分野 |
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生物生産科学部門 | 生産環境科学 植物生産科学 動物生産科学 |
共生持続社会学部門 | 共生人間学 環境社会関係学 食料環境経済学 |
応用生命化学部門 | 生体分子化学 生理生化学 環境老年学 |
生物制御科学部門 | 生物機能制御学 生物適応制御学 |
環境資源物質科学部門 | 環境資源材料学 資源機能制御学 |
物質循環環境科学部門 | 環境生物学 環境化学 |
自然環境保全学部門 | 生態系保全学 森林環境保全学 |
農業環境工学部門 | 農業環境工学 |
国際環境農学部門 | 国際環境修復保全学 国際生物生産資源学 国際地域開発学 |
動物生命科学部門 | 基礎獣医学 病態獣医学 応用獣医学 臨床獣医学 |
生物システム科学部門 | 物質機能システム学 生体機構情報システム学 循環生産システム学 |
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