小金井動物救急医療センターで放射線診療科を開始
小金井動物救急医療センターで放射線診療科を開始
東京農工大学小金井動物救急医療センターが2025年8月4日(月)より放射線治療科を開始いたします。
【より高精度な治療が可能となる放射線治療機器を設置】
- 放射線治療科は、2024年8月4日より診療を開始いたします。
- 当科では、X線10MVおよび電子線15MeVまでの放射線治療が可能なリニアック「Elekta Versa HD」を導入しています。
- 国内の獣医療施設では初となる「CT on Rail System(CT同室設置型放射線治療システム)」(図1)を備えており、高画質の画像を用いた画像誘導放射線治療(IGRT)が可能なため、より正確な照射ができます。さらに、全身麻酔が必要な動物患者においても、計画CT撮影時の動線をスムーズに確保しています。
- 治療計画には最新バージョンの「Elekta MONACO」を使用し、その補助として「MIM Maestro®」を活用できます。画像誘導装置として、CBCT(Elekta XVI)および同室CT(Canon Aquilion LB)により、精度の高い治療を実現します。また、治療部位の再現性を高めるため、六軸天板(Elekta HexaPod)を搭載しており、縦・横・斜め方向の位置ずれを補正することが可能です。さらに、将来的にはオンラインART(適応放射線治療)による治療にも対応予定です。
- 診療放射線技師のサポートのもと、人間の医療水準と同等の機器精度管理および治療検証を行い、より高精度な放射線治療を提供します。これにより、動物特有の小照射野でより効果的な治療が可能となり、重要臓器への影響を最小限に抑え、副作用の軽減が期待できます。
- 二次診療機関では対応が難しいことの多い土日祝日を含め、放射線治療を実施します。
【小金井動物救急医療センターの概要・特長】
- 本学では小金井キャンパスに「小金井動物救急医療センター」を設置し、全国の大学で初めて1つの大学に2つの動物病院を有する体制を構築しました。
- 小金井動物救急医療センターには、「総合診療科(専門分野に特化しない幅広い診療を行う部門)」と「放射線治療科」の2つの診療科を設置しており、高度な診療を可能にするため、超音波診断装置、X線撮影装置、CT装置、MRI装置などを導入し、より多様な症例に対応できる体制を整えています。
- 本学の動物病院は、かかりつけ病院(一次診療機関)からの紹介を受けて診療を行う「二次診療機関」として機能しており、府中キャンパスにある「動物医療センター」では専門的な医療を、「小金井動物救急医療センター」では総合診療および放射線治療を担います。これら2つのセンターが役割を分担し、相互に連携することで、多様化・高度化する獣医療ニーズに的確に対応しています(図2)。


◆本件に関する問い合わせ◆
東京農工大学経営部財務課小金井病院係 山﨑・飯塚
TEL:042-388-7016
E-mail:k-byoin(ここに@をいれてください)m2.tuat.ac.jp
E-mail:k-byoin03(ここに@をいれてください)m2.tuat.ac.jp
※ご連絡の際は両方のアドレス宛にお送りください。
プレスリリース(PDF:352.1KB)