東京農工大学融合研究支援制度『TAMAGO』

東京農工大学は、「人と輝くFlourish with people」を学長ビジョンに掲げ、科学を基盤に人の価値を知的に社会的に最大に高める世界第一線の研究大学を目標としています。
農学・工学研究院の枠を越え、先駆的な課題に挑戦する融合研究チームを組織・支援するため「東京農工大学融合研究支援制度:TAMAGO(*1)」を創設しています。制度開始の2018年度から現在までに23課題を採択し、オープンイノベーションの中核の形成を目指し支援を行っています。

*1 TAMAGO = Technologically Advanced research through Marriage of Agriculture and engineering as Groundbreaking Organization

2025年度TAMAGO採択課題


時空間的光合成変動の計測を可能にする新規システムの開発

プラズマナノミストによる難消毒性原虫感染症の感染制御技術の開発

時空間的光合成変動の計測を可能にする新規システムの開発


 
研究代表者: 安達 俊輔 教授

(農学研究院・生物生産科学部門)

 「時空間光合成研究チーム」

 植物が太陽光を利用して二酸化炭素を取り込み、生きるためのエネルギーをつくる「光合成」は、地球上の生命を支える最も重要な反応です。私たちはこれまで、イネの光合成能力を高める研究を進めてきましたが、従来の測定装置では一瞬の値しか得られず、時間的な変化を捉えにくいことが課題でした。本研究では、葉を傷つけることなく一日を通じて光合成を連続観測できる「自動開閉式マルチチャンバーシステム」を開発します。この新技術により、葉ごとの光合成のダイナミクスを長時間にわたり測定でき、環境変化に対する植物の応答に関する理解が飛躍的に進みます。将来的には、高収量作物の育種や地球温暖化予測モデルの精度向上にも貢献すると期待されます。

「時空間光合成研究チーム」メンバー

安達 俊輔 教授  農学研究院 生物生産科学部門
水内 郁夫 教授  工学研究院 先端機械システム部門

プラズマナノミストによる難消毒性原虫感染症の感染制御技術の開発


 
研究代表者: 吉野 大輔 教授

工学研究院・先端物理工学部門)

 「原虫殺滅研究チーム」

 クリプトスポリジウムをはじめとする難消毒性原虫は、塩素などの一般的な消毒剤に強い耐性をもち、水や食品を介して感染が拡大します。人では免疫不全者や乳幼児に重い下痢症を引き起こし、家畜では成長不良や死亡をもたらすほか、糞便や排水を通じて環境を汚染し、公衆衛生にも深刻な影響を及ぼします。私たちの研究チームは、薬剤を使わずに微生物を不活化できる大気圧低温プラズマ技術に着目し、その特性を応用した「プラズマナノミスト処理技術」を感染制御に適用する研究を進めています。ナノスケールの水粒子にプラズマ由来の反応性化学種や電気的特性を付与することで原虫の効率的殺滅を実現するとともに、その作用メカニズムを解明することで、新たな感染制御技術の確立を目指しています。畜産現場での実証も視野に入れ、薬剤に依存しない持続可能な衛生管理技術として、One Health/One Welfareの実現に貢献していきます。

「原虫殺滅研究チーム」メンバー

 吉野 大輔 教授 工学研究院 先端物理工学部門
 伊藤 一陽 助教  工学研究院 先端物理工学部門
 村越 ふみ 准教授  農学研究院 動物生命科学部門

これまでの採択課題

2025年度TAMAGO採択課題

2024年度TAMAGO採択課題

2023年度TAMAGO採択課題

2022年度TAMAGO採択課題

2021年度TAMAGO採択課題

2020年度TAMAGO採択課題

2019年度TAMAGO採択課題

2018年度TAMAGO採択課題

お問い合わせ

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研究産学事業課 事業第二係
E-mail: wakate[at]cc.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)

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