- 共同研究に関するお問い合わせはこちら
- 国立大学法人 東京農工大学先端産学連携研究推進センター
E-mail:urac[at]ml.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)
井上 真紀
イノウエ マキ
INOUE Maki

農学研究院 生物制御科学部門, 教授
研究分野
- A189 ライフサイエンス, A45020 進化生物学
- A189 ライフサイエンス, A45040 生態学、環境学
- A389 環境・農学, A39050 昆虫科学
研究キーワード
- 社会性昆虫、防除生態学、進化生態学、昆虫病理学
教育・研究活動状況
- 生態学的アプローチによる昆虫をめぐる生物間相互作用や共進化関係の解明
1. 森林害虫マイマイガと核多角体病ウイルスとの共進化:森林害虫マイマイガは約10年周期で大発生し、病気の蔓延によって終息する。マイマイガに高い特異性をもつマイマイガ核多角体病ウイルスにおける適応戦略を解明する。大発生メカニズム:種内・種間相互作用や個体群構造や発生の時系列データから、個体群動態の不安定化に関与する要因と、密度上昇に伴った広域分散を可能にする生理的・生態的形質の変化を解明する。 2. 外来種の侵入に伴う寄生者群集構造変動:受粉用昆虫として導入されたセイヨウオオマルハナバチの導入に伴った寄生者群集構造変動と、送粉者ネットワークを介した植物病原体の伝播動態を解明する。 3.ハナバチ病原性微胞子虫の生活環における隠された媒介者:社会性ハナバチ類の重要病原体Nosema属の宿主交代を含む生活環と巣寄生性ガとの共進化関係を解明する。 4.共生微生物による宿主操作:茶の重要害虫であるチャハマキには、早期オス殺しを引き起こすSpiroplasmaやWolbachiaに加えて、後期オス殺しRNAウイルスが感染しており、オス特異的致死メカニズムを解明する。