大学院先進学際科学府について

東京農工大学は、令和5年度「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択された研究大学であり、『使命志向型教育研究-美しい地球持続のための全学的努力』を基本理念とし、全学協働で社会に役立つ科学技術の創生や人材の輩出による持続発展可能な未来社会の創未来社会の創生を目指してを目指している。農学、工学を両輪とする我が国のなかでもユニークな2学部制の東京農工大学では、学長のリーダーシップのもと「農学、工学及びその融合領域における科学的探究を通じ、次の時代のあるべき姿を示し努力するすべての人を尊重し、人の価値を知的に社会的に最大に高める世界第一線の研究大学となることを目指す」ことを重要なビジョンの一つとして掲げ、国際的に卓越した大学院を形成し、教育研究環境の基盤を強化するとしている。

現在、東京農工大学では、大学院工学府知能情報システム工学専攻及び大学院農学府農学専攻食農情報工学コースにおいて、工学、農学分野それぞれにて「情報」を教育・研究の柱の一つとしている。前者は高度ITイノベーション人材育成を目指し、教育・研究に取り組んでいる。後者はICTや先端センシング技術を利用した持続的食料生産システム構築に取り組める人材育成を目指し教育・研究に取り組んでいる。いずれの専攻でも学際的な取組を推進しているが、 全学的な取組として、現代的な新しい社会課題に対して、計測科学、計算科学、データ科学を三位一体として連携・融合し、AI・数理・データサイエンス手法を活用し解決し、新しい知の創造へと導くことのできるグローバル高度職業人材を育てていく使命がある。

そのためには、先進的な学際教育・研究を柱の一つとした大学院教育組織の設置が必要である。そこで、東京農工大学では、 令和7年4月に、「先進学際科学府 先進学際科学専攻」(修士課程)を設置する。先進学際科学府では東京農工大学の強みである「食料・環境、資源・エネルギー、ライフサイエンス(健康・福祉)分野の教育研究力」に「情報・デジタル及びAI・数理・データサイエンスに関する教育研究力」を結集する。そのことにより農学・工学間の協働の視点を持ち、社会課題を解決するために分野横断的な新分野を開拓することで次世代の情報・デジタル未来社会の創生に取り組めるグローバル高度職業人材を養成しようとするものである。

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