大川泰一郎大学院連合農学研究科長の「日本農学賞」「読売農学賞」受賞が決定

2026年2月10日

大川泰一郎大学院連合農学研究科長の「日本農学賞」「読売農学賞」受賞が決定しました。

■受賞名
「日本農学賞」「読売農学賞」

■受賞概要
・受賞業績
「水稲の倒伏抵抗性に関わる強稈遺伝子の解明と品種改良への適用」

・受賞概要
 2026年2月7日(土)に、東京大学農学部で一般社団法人日本農学会の総会および2026年度日本農学賞の選考委員会が開催され、一般社団法人日本作物学会から推薦された大川泰一郎大学院連合農学研究科長(日本作物学会会長)の「水稲の倒伏抵抗性に関わる強稈遺伝子の解明と品種改良への適用」に対して、日本農学賞(Japan Prize of Agricultural Science )および読売農学賞(The Yomiuri Prize of Agricultural Science )授与が決まりました。選考委員会には、日本農学会に所属する全ての学会の代表が出席し、候補者の業績と推薦学会が選んだ発表者による業績説明を基に日本農学賞受賞者を投票で決定します。
 日本農学賞は、農学の発展に著しく貢献した研究者に毎年授与しているもので、1925年(大正14年)に「農学賞」(農学賞牌)として始まり、1942年(昭和17年)には「日本農学賞」と名前を変え、農学分野で最も権威が高い学術賞として今日まで続いています。また、読売農学賞は、1964年(昭和39年)より読売新聞社から授与されています。授賞式ならびに受賞者講演会は、4月5日(日)に東京大学で行われる予定です。

 わが国では、米不足が大きな社会問題となり、食料自給率の向上、食料安全保障が課題となっています。気候変動は台風の大型化、ゲリラ豪雨の頻度を増し、倒伏による収量及び品質低下をもたらしています。気候変動に対して米生産を安定化していくためには、大型台風に強い倒伏抵抗性品種が求められています。「水稲の倒伏抵抗性に関わる強稈遺伝子の解明と品種改良への適用」に関わる研究では、半矮性遺伝子による短稈化とは異なる強稈化のアプローチで水稲の強稈性に関わる重要形質を解明し、さらにその遺伝子座と強稈遺伝子を世界で初めて同定しました。さらにこれらを集積し気候変動に強いレジリエントな倒伏抵抗性品種の改良に適用し、食用、飼料用、加工用など様々な用途の5品種を育成しています。これらの成果は多くの国際的な研究論文、レビューで引用され、アジア地域のイネ品種改良の戦略に大きなインパクトをもたらし、また国内の生産現場での実証、災害被災地での農業復興での実証研究に取り組むなど、社会実装においても顕著な実績をあげています。これらの業績により、日本農学賞及び読売農学賞の授与が決定しました。

 本学関係者からも、過去に多くの受賞者が出ています。過去約30年間ですと、1995年(平成7年)度に石原邦教授、2000年(平成12年)度に当時学長であった梶井功教授、2001年(平成13年)度に木平勇吉教授、2007年(平成19年)度に坂野好幸教授、2009年(平成21年)度に安倍浩教授、2015年(平成27年)度に矢ヶ崎一三教授、2016年(平成28年)度に安藤哲教授、2017年(平成29年)度に平沢正教授、2021年(令和3年)度に酒井憲司教授、2024年(令和6年)度に有江力理事、2025年(令和7年)度に船田良教授が受賞されています。

 
一般社団法人 日本農学会(別ウィンドウで開きます)

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