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国立大学法人 東京農工大学先端産学連携研究推進センター
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田中 剛

タナカ ツヨシ

TANAKA Tsuyoshi

田中 剛

工学研究院 生命機能科学部門, 教授(ディスティングイッシュトプロフェッサー)

メールアドレス

tsuyo[at]cc.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)

ホームページ

http://www.tuat.ac.jp/~matunaga/

研究分野

  1. A689 ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学), A27040 バイオ機能応用、バイオプロセス工学

研究キーワード

  1. バイオセンサ、マリンバイオテクノロジー、Lab-On-a-Chip、微細藻類

研究テーマ

  1. 遺伝子計測、細胞解析用のバイオセンサの開発
  2. 海洋微細藻類を用いたバイオ燃料生産に関する研究

教育・研究活動状況

  1. 生物は、私たちの知らない驚異的な機能を持っている。これを有効に利用し、人間社会に還元する。
    自然界には、実に様々な機能を持つ生物が存在し、時として私たちを驚かせることがあります。特に、顕微鏡でしか見えないミクロな 世界の微生物や動植物細胞は、私たちが予想もしないような可能性を持っています。私たちにはその無限ともいうべき種の細胞の中から、一種の宝探しをしていくという楽しみがあるわけです。私たちの研究室では、自然界の微生物の中で、光合成を行う最小の生物である藍藻、光合成細菌といった微生物を、特に海洋から採取して、これらから有用な機能を発見し、利用する研究を行っています。このような海洋生物の総合利用技術は、マリンバイオテクノロジーとよばれ、近年 非常に注目されています。具体的には、炭酸ガス固定や水素、抗ガン、 抗エイズ剤の生産を行っています。さらに、これらの生物がより効率的に物質を生産できるように遺伝子操作を行ったり、リアクターを構築するなどして、実用化を目標とした研究を行っています。  また、私たちは磁性細菌というユニークな微生物について研究を行っています。この細菌は、体内に小さな磁石をつくります。この磁石は、酸素が少ない自分の生育に適した環境に移動するための、方位磁石の役目を果たしていると考えられていますが、実際にはどうしてこのような磁石を作る必要があるのか、どうやって磁石を作るのかなど、謎の部分が多く、これらを解明するため、研究を行っています。また、この磁性細菌の作る磁気超微粒子を、超高感度計測用担体、磁気記録材料などに応用する研究を行っています。 このほかに、バイオとエレクトロニクスの接点となる、アレルギー測定用バイオセンサの開発や生物の電気化学制御の研究も行っています。このように私たちは実際に微生物や動植物細胞について、あらゆる 角度から、基礎科学研究と同時に工学的な研究を行っています。人間と自然界との接点で調和を図りつつ、自然からの恩恵を最大限に 引き出す研究、それが私たちの目指す生物工学なのです。

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