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国立大学法人 東京農工大学先端産学連携研究推進センター
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鈴木 絵里子

スズキ エリコ

SUZUKI Eriko

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農学研究院 応用生命化学部門, 教授

メールアドレス

ersuzuki[at]cc.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)

ホームページ

https://web.tuat.ac.jp/~hakkouken/

研究分野

  1. A189 ライフサイエンス, A44010 細胞生物学

研究キーワード

  1. 微生物が生み出す、血栓溶解活性を有する化合物、慢性炎症やメタボリックシンドロームなどを改善する化合物などについて研究しています。私達の発見した化合物の中には、既に動物モデルで、脂肪肝や脳梗塞への優れた治療効果が見出されているものもあり、現在医薬開発を進めています。また、最近では、癌と低酸素培養真菌の共培養上清中に、癌幹細胞の形質を有し、より腫瘍形成能の高い癌幹細胞亜集団(holoclone)の増殖抑制活性を見出し、活性物質の同定と、作用機序解析も行っています。

研究テーマ

  1. 生理活性物質SMTPによる可溶性エポキシドヒドロラーゼ(soluble epoxide hydrolase: sEH) 制御による抗炎症作用発現機構の解明
  2. 物理的細胞間相互作用による癌幹細胞の分裂制御機構の解明

教育・研究活動状況

  1. 微生物が創る生理活性物質の創薬展開を目指し、候補化合物のスクリーニング、生物活性評価、作用機序解析を行うほか、癌幹細胞の分裂・分化制御機構の解明をテーマに、研究を行っている。

共同研究希望テーマ

  1. 腫瘍内部の微小環境における菌叢の変化と、腫瘍形成抑制の分子機序
    腫瘍を構成する多様な微小環境において、癌細胞は周囲の間質細胞や免疫細胞とだけでなく、微生物とも共生し何らかの相互作用をするものと考えられる。特に腫瘍内部の低酸素状況下で癌細胞と共存する微生物は癌の進行を正負に制御する‘cancer microbiome’として注目されている。腫瘍周辺の菌叢に関して、ヒトと遺伝的に近縁であり、類似の代謝経路を有する真菌の割合が大多数を占めることが明らかになっている。申請者らはこれまでに、酵母Saccharomyces cerevisiaeと前立腺癌細胞PC-3の低酸素環境下での共培養上清中に、PC-3由来癌幹細胞モデル細胞であるPC-3 sphereの増殖を負に制御する因子が存在することを明らかにした。因子を同定するとともに、同定された因子による癌幹細胞の幹細胞性維持に対する評価、in vivo腫瘍形成能評価を行うことで、cancer microbiomeの腫瘍形成への意義を明らかにしたい。

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