- 共同研究に関するお問い合わせはこちら
- 国立大学法人 東京農工大学先端産学連携研究推進センター
E-mail:urac[at]ml.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)
本林 隆
モトバヤシ タカシ
MOTOBAYASHI Takashi
農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター, 教授
メールアドレス
takarice[at]cc.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)
研究分野
- A389 環境・農学, A39070 ランドスケープ科学
研究キーワード
- 生物的防除、生物多様性、水田
研究テーマ
- 水稲用長期残効型箱処理剤の水生昆虫に対する影響評価
- 不耕起水田における昆虫群集に関する研究
- 水田依存性昆虫の多様性保全に関する研究
教育・研究活動状況
- 農耕地生態系の生物多様性を維持・保全しながら、農産物の生産性・収益性を低下させない新たな作物の栽培技術の確立を目指す
世界の人口増加が今のまま続けば、21世紀初頭には世界的な食糧不足が起こることは間違いない状況になっています。このため、農作物の生産性向上は、重要かつ緊急の問題となっています。これまでも作物の生産性向上は、農業技術の重要な課題の一つでした。しかし、近代の農業技術は、作物の生産性向上を化学合成農薬や化学肥料などの化学資材の大量投入によって実現してきました。その結果、これらの資材による環境汚染や薬剤に耐性をもつ害虫、病原菌あるいは雑草の出現といった問題を引き起こしてきました。したがって、これからは、これらの問題を起こさずに、作物の生産性を高める栽培技術の開発が求められます。 農場では、これまでの農業技術が見落としがちだった、田んぼや畑に生息する様々な生物(例えば、天敵や天敵の餌になるただの虫たちなど。)に目を向け、それらが田畑の中で、作物とどのような関係を持ち、どのような働きをしているのかを研究しています。そして、この研究から得られた情報を基に、本来、田畑に生息する様々な生物を保全しながら、それらを上手く利用し、化学資材のみに依存しない新しい作物の栽培技術を作り上げていくことを目標にしています。