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- 国立大学法人 東京農工大学先端産学連携研究推進センター
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松元 道子
マツモト ミチコ
MATSUMOTO Michiko
工学府, 技術専門員
メールアドレス
matumoto[at]cc.tuat.ac.jp([at]を@に変換してください)
研究分野
- A489 ナノテク・材料, A35010 高分子化学
- A489 ナノテク・材料, A35020 高分子材料
- A689 ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学), A21060 電子デバイス、電子機器
研究キーワード
教育・研究活動状況
- 高分子機能材料--分子を組み立てる~実際利用(機能評価)まで
イオンや原子とは異なり、C60などの特殊例を除くと有機分子は球対称ではありません。したがって、有機分子を集合させてある材料を作成したとき、どのような方向性を持たせて分子を積み重ねるかによって、特性が大きく変わってきます。たとえば、新幹線のブルーの帯に使われているフタロシアニン分子(図1)は、ふつう図2のような斜方晶系の集合状態をとり、絶縁体です。しかし、図3のような集合状態を取らせると光半導体(光を照射すると伝導性)になり、ゼロックスコピーの感光層などに広く用いられています。このような例は数多く見られ、ただの固体(量)から特別な機能を持つ物質(質)への変換、言い換えると「量→質」または「素材→材料」への機能性付与は、物質科学の主要な考え方といえます。 しかし、「素質が悪ければ才能の発揮にも限界がある」のと同様に、ありきたりの分子ばかり取り扱っていたのではおもしろい結果は出てきません。集合状態を制御すれば特別な機能を発揮できそうな分子の設計・合成も重要な課題になります。このような観点から、私の研究室では、 1.高い伝導性を持つフタロシアニンポリマー(夢は超伝導)、 2.イオンの移動で電気を通じるプラスチックスとそれを用いたリチウムイオン二次電池、 3.超高密LSIパターン用レジスト材料、 4.新しい繊維系素材の開発、 などを取り扱っています。