神谷秀博教授らが「平成28年度 化学工学会技術賞」を受賞

2017年4月11日

工学研究院応用化学部門の神谷秀博教授・工学府の塚田まゆみ技術専門員が、2017年3月7日(火)、化学工学会「平成28年度 化学工学会技術賞」を受賞しました。
■受賞名
平成28年度化学工学会技術賞
■受賞者
代表者:神谷秀博教授
共同研究者:塚田まゆみ技術専門員他
■受賞概要
業績題目:固定発生源からのPM2.5/10排出量計測用バーチャルインパクタの開発と国際標準化に基づく製品化
授賞理由:大気中のPM2.5/10は、呼気によって肺の奥深くに入り込むため、健康影響が懸念されている。本技術は、工場や発電所、製鉄所、廃棄物焼却場などの固定排出源である煙道中の大流量の高温排ガスに対して、分離技術と流体力学計算にて正確なPM2.5/10の濃度計測技術法を開発し、ISO13271、JIS7152として制定された。日本発の評価技術の国際規格標準化作業は、日本企業の優位性を発揮できるものである。技術的には、先行技術の粘着性物質を塗布した捕集板に対して、補足粒子の反発による再飛散がなく、煙道ガスの温度依存性をない、分離性能の高い対向ノズルでのバーチャルな捕集板構造を確立し、2段階での分離により、PM2.5とPM10をそれぞれ正確な測定を可能とした。また、構造設計によるコンパクト化と精密加工技術を駆使して試作し、長期にわたる測定を経て精密計測器としても商品化させた。今後の国際的なクリーン環境の保全につながる技術であり、特に排ガス量が膨大な固定排出源の正確な排煙管理と抑制技術の発展に寄与する。このように、東京農工大学、ホソカワミクロン(株)、東京ダイレック(株)らの技術は、化学工学会技術賞に十分値するものである。

化学工学会賞 2016年度(平成28年度)受賞者(別ウィンドウで開きます)

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