J-PEAKSシンポジウム(地球課題に挑戦する大学の経営と事業開発)を開催

2025年9月25日

 9月19日(金)、農学部本館において、本学主催(電気通信大学・東京外国語大学共催)のJ-PEAKSシンポジウム(地球課題に挑戦する大学の経営と事業開発)を開催しました。

 本シンポジウムは、文部科学省および日本学術振興会が推進する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として実施されたものであり、地域の中核大学や特定分野に強みを持つ研究大学が連携し、国際的な研究展開や社会実装の加速を通じて、我が国全体の研究力向上を目指すことを目的としています。本学は電気通信大学、東京外国語大学との連携のもと、令和5年度に本事業に採択されました。 

 当日は、千葉一裕学長による開会挨拶に続き、文部科学省 井上睦子科学技術・学術政策局総括官、日本学術振興会 小谷和浩理事、さらに府中市 高野律雄市長および小金井市 白井亨市長より来賓のご挨拶をいただきました。

文部科学省 井上総括官のご挨拶
日本学術振興会 小谷理事のご挨拶

その後、J-PEAKS事業リエゾンである本学 山中晃徳学長補佐をモデレーターとして、2部構成によるパネルディスカッションが行われました。

第1部:J-PEAKS事業と三大学連携
本学の推進する人文社会学との協働事業や、日本のみならず、世界に共通する課題を解決するために本学が果たすべき役割について、登壇者間での活発な意見交換が行われました。会場からも質問やコメントが寄せられ、参加者を巻き込んだ双方向の議論が展開されるなど、熱気に満ちたセッションとなりました。

第2部:地球課題に挑戦する大学の経営と課題
「地球課題に挑戦する大学の経営と事業発展」をテーマに、国立大学としてのビジネスモデルのあり方や、異分野連携による研究・事業開発の可能性について、登壇者間で熱のこもった議論が展開されました。限られた時間の中ではありましたが、各登壇者の専門的な視点と実績的な知見が交錯し、会場の関心を集める充実したセッションとなりました。

パネルディスカッション第1部 左から 中山俊秀教授(東京外国語大学)、石垣陽特任教授(電気通信大学)、安達俊輔准教授、田中剛教授、吉野知子教授
パネルディスカッション第2部 左から 濱田隆徳代表取締役社長(Dejima Intelligence株式会社)、若松弘起特任講師、吉田誠教授、新村毅教授、大津直子教授、寺田昭彦教授

 

 続いて、日本航空株式会社 喜多敦国産SAF推進タスクフォース部長による基調講演が行われました。持続可能な航空燃料(SAF)に関する取り組みについての講演は、SAFオープンプラットフォームにおいてポンガミアの研究開発を進める本学にとって、非常に意義深い講演となりました。

 閉会にあたり、有江力統括副学長より挨拶があり、終始和やかな雰囲気のもと、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。 
 また、シンポジウム終了後には、西東京国際イノベーション共創拠点「邂逅館」にて情報交換会が開催され、有意義な交流の場となりました。
 本シンポジウムを通じて、社会における自らの使命を改めて認識するとともに、J-PEAKS事業の一層の推進と、その成果の社会還元に向けて、今後も積極的に取り組んでまいります。

日本航空株式会社 喜多国産SAF推進タスクフォース部長による基調講演

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