科学博物館分館(府中キャンパス)で、馬と獣医学の歴史を紹介する「馬と獣医学」展を開催

馬が好き!獣医の世界をのぞいてみよう。

 国立大学法人東京農工大学科学博物館分館(府中キャンパス:農学部本館2階展示室)では、企画展「馬と獣医学」を開催致します。
 獣医師といえば、犬や猫のお医者さんを思い出しますが、かつては牛馬などの家畜が主な対象でした。農耕馬、輸送馬、軍馬等、古くより馬は大切な動力として人々に活用されてきたため、馬を診る技術は古来より存在し、明治期の西洋式獣医学を経て現在の獣医学の一系譜となっています。東京農工大学農学部の前身、駒場農学校は明治11年(1878年)から獣医学教育を開始し、現在の農学部共同獣医学科には戦前の教育掛図など馬関連の学術教材資料が多数保存されています。
 本展では、「1.馬と人の歴史」、「2.近代獣医学の始まり」、「3.馬の伝染病撲滅に貢献した本学卒業生の功績」、「4.現代の馬と人の活用」の4つのセクションから、馬と獣医学の歴史をたどります。
 また、関連イベントとして、研究者や獣医師による、馬と人間の関係の今を取り上げた講演会も開催します。

※本展示は、科学博物館本館(小金井キャンパス)にて、2017年11月21日~2018年3月20日に開催した企画展の一部を再公開するものです。

1)実施概要

会期 2018年6月23日(土)~2018年9月22日(土)
会場 農学部本館1階企画展示室 (科学博物館分館)
東京都府中市幸町3-5-8  東京農工大学府中キャンパス
(アクセス:JR中央線「国分寺駅」又は京王線「府中駅」より京王バス(明星学苑経由)「晴見町」バス停下車) 
※会場は工学部(小金井)ではありません。
入館料 無料
開館時間 10:00~17:00
休館日 日曜、祝日
臨時休館日 入学試験、工事などで臨時休館する場合があります

 

2)対象者

馬に興味関心の有る方、獣医学の歴史に関心のある方、骨標本や模型等などに関心のある方
将来獣医師を目指す方など

3)研究者や獣医師による講演会(いずれも予約不要)

日時:2018年8月25日(土)13:00~

会場:農学部本館講堂 (府中キャンパス)

  • 「馬のしつけと教育」  講師:石丸睦樹 (日本中央競馬会馬専門獣医師)
  • 「人と馬との絆」  講師:田谷 一善(東京農工大学名誉教授)

4)主な展示品

獣医学教科書

日本語で書かれた最初の体系化された獣医学教科書「家畜医範」全16巻ほか明治大正期から昭和にかけての獣医学教科書を展示。(図1)

骨標本の展示

大学の獣医解剖学の実習に用いる骨標本を展示。大きさを実感することができる。(図2)

獣医教育用ウマ模型

座学や実習には模型教材なども用いられた。写真の模型はウマの解剖模型で、分解、 組み立てができるように作られている。臓器や筋肉、骨、神経系など細密に表現されている。(図3)

獣医行李

旧日本陸軍の獣医官が戦地で馬の治療を行うため携行した診療セット。国内に現存するものは少なく、内容品が残っているものは極めて珍しく貴重な資料である。(図4)

獣医師によるウマの検診解説映像

実際にどのようにウマを診察するのか、ウマ専門の獣医師によるウマの診察方法の解説画像の展示(図5)

図1:獣医学教科書「家畜医範」全16巻
図2:骨標本の展示
図3:獣医教育用ウマ模型
図4:獣医行李
図5:獣医師によるウマの検診解説映像

◆本展に関する問い合わせ◆
東京農工大学科学博物館 特任助教
齊藤 有里加 (さいとう ゆりか)
TEL:042-388-7163
E-mail : yusaito(ここに@を入れてください)cc.tuat.ac.jp

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