工学研究院[研究組織]

工学研究院[研究組織]の紹介です。

研究院長メッセージ

東京農工大学大学院工学研究院は、2004年の国立大学法人化を契機に設立された「大学院共生科学技術研究院」を前身とし、2010年に現在の組織へ改組されました。以来、私たちは工学ならびに他分野との融合領域を研究教育の中核に据え、学術の発展と社会の要請に応えながら、自由な発想に基づく創造的研究を一貫して推進してまいりました。

そして2026年4月、工学研究院は新たな飛躍に向けて組織改革を断行します。
「生命工学部門」「生体医用工学部門」「応用化学部門」「化学物理工学部門」「機械システム工学部門」「知能情報システム工学部門」「健康科学部門」「数理科学部門」および「言語文化科学部門」の9部門を設置し、研究体制を再編・強化します。研究院の教員は各部門に所属しつつ、学科・専攻の教育を担い、研究と教育を一体として推進します。これにより、学術の深化と人材育成の双方を、これまで以上に高い次元で実現します。

いま世界は、価値観の転換点にあります。経済成長のみを追う時代から、環境・資源・健康・安全保障を含む持続可能性を中心に据える時代へと、大きく舵を切りました。工学研究院は、この変化を恐れることなく先導します。本学が誇る「工学と農学の二学融合の力」を最大限に活かし、食料、カーボンニュートラル、エネルギー、ロボティクス、AI、ライフサイエンスといった地球規模課題の解決に挑みます。基礎研究から社会実装、さらには事業化までを見据え、知を現実の価値へと転換する研究を力強く展開することで、科学技術とビジネスが接近する現代社会を先導し続けます。

また、全国的に大学を取り巻く環境が厳しさを増す中にあっても、私たちは研究の質と量を同時に高めるため、研究エフォートの最大化を志向した制度と環境整備を加速します。2026年版QS世界大学ランキングにおいて、本学は「教員一人あたりの論文数」で国内第5位に評価されるなど、研究力の高さはすでに国内外から確かな信頼を得ています。しかし、私たちはこの実績に安住することなく、世界に伍する研究大学として、さらなる高みを目指して前進します。

本学が掲げる理念「二学融合の力で規模を超越した研究基軸大学へ 〜未来への種をともに育む〜」のもと、工学研究院と農学研究院は一体となり、社会課題の解決に直結する知の創生を実践します。そして本学の国際的プレゼンスを一層高めるため、影響力の高い国際学術誌への発表を積極的に支援するとともに、国際交流と共同研究をさらに加速させる施策を継続的に推進します。

工学研究院が拠点を置く小金井の地は、学園都市としての機能を備えながら、武蔵野の面影を残す湧水の里でもあります。私たちは、滾々と湧き出し決して枯れることのない「知の泉」として、新たな価値を社会に提供し、国際社会の一隅を照らす存在であり続けます。

未来を拓く知を社会へ、そして世界へ。工学研究院は、創造と挑戦を止めることなく前進します。

                           工学研究院長 平野 雅文

工学研究院の部門・拠点の構成

本研究院は、さまざまな部門に分かれており、個性的・独創的な研
究、新しい現象や原理の探求、新技術の開発等を通じて社会に貢献す
る先端的研究を推進しています。さらには、部門を越えた研究組織を
素早く組織し、社会の変化に対応する柔軟な研究組織の形成を積極的
に進め、“進化する工学研究院”を具現し、工学のさまざまな分野で
世界の指導的な役割を担うことを目指しています。

生命工学部門

生命を構築する分子、分子集合体、バイオミメティック素子、細胞、
組織、さらに動植物個体の機能を解析するための新手法の開発、それ
に基づく新機能の発見・解明を目指しています。また、生命現象の理
解から、健康、材料、エネルギー、環境などの諸科学における喫緊の
課題に取り組み、実践を通して、基礎的研究から高度エンジニアリン
グまで一望できる研究者養成を行います。

研究分野
細胞機能工学  応用微生物工学  生命分子情報科学
生体材料工学  細胞分子工学    ナノ生命工学
分子免疫工学  植物情報工学    生命分子工学
生体電子工学  分子生命化学  生命有機化学
海洋生命工学  システムゲノミクス システムバイオロジー
細胞外環境工学 バイオビジネス   創薬酵素工学

生体医用工学部門

物理工学、医学・生物学、材料工学、データサイエンス等を融合した、基礎から応用に至る幅広い先端的研究を推進しています。独創的な診断・治療技術の開発を通して、医療・ヘルスケア技術におけるイノベーション創出を目指しています。

研究分野
生体医用センシング 生体物理工学 生体機械工学
生体機能材料 生体電子材料工学 生体医用分光学
医用デバイス工学 医用超音波工学 運動制御支援工学
光波センシング工学 3次元画像工学 超伝導工学
バイオメカトロニクス バイオエレクトロニクス

応用化学部門

原子から高分子に至る幅広いスケールの化学物質の構造や機能などを対象とし、資源・エネルギー・素材/材料・地球環境に関連する化学および技術的諸問題を総合的に解決し、持続型社会の形成に貢献するための新規先端材料の創製・評価に関する研究を行います。

研究分野
分子変換化学  光電子材料化学    分子設計化学
無機固体化学  電子エネルギー化学  分子触媒化学
有機・高分子物理化学  有機・高分子素材化学
有機・高分子物性化学  有機・高分子光電子材料
バイオ高分子材料    超分子・分子集積構造材料
有機・高分子材料開発  物質機能制御  

機械システム工学部門

当部門は,持続可能かつスマートな社会の実現と,人類の新たな活動領域の開拓を目指し,革新的な機械システム技術の創出に挑む研究組織です。次世代の宇宙・交通・輸送システム,デジタルものづくり,人間とロボットが調和共存するための新技術など,幅広い分野で研究開発を推進しています。

研究分野
エネルギー変換システム 流体力学
機械材料学 材料力学
機械要素解析 応用力学 生産加工学 生産システム工学
航空宇宙工学 熱流体システム設計 熱流体制御工学
車両システム工学 制御システム学 マイクロナノシステム工学
生体機械力学 ロボティクス

化学物理工学部門

化学工学と物理工学の総合的な理解を基に、エネルギー・環境・新素材・量子技術に関連する装置、システム、高度な計測・解析手法に関する研究を行います。現代や将来直面する諸問題を発見し、解決する能力を発揮し、先導的な役割を担える専門家、持続型社会の形成に貢献し社会的・国際的に活躍できる研究者・技術者を育成します。

研究分野
プロセスシステム工学 異相界面工学 分離工学
反応工学 環境バイオエンジニアリング 化学エネルギー工学
物質機能応用 微粒子工学 移動現象工学
物質環境計測 エネルギーシステム解析 エネルギーシステム統合
量子機能工学 量子計測工学 量子ビーム工学
量子光工学 量子電子工学 固体量子物性工学
有機電子工学 光量子材料工学

知能情報システム工学部門

高度かつ広範なITスキルを備えた人材を育成し、学際的な教育・研究に取り組む機会を豊富に与えることを目的とし、基礎となる学問分野(数学、情報工学、電気電子工学)を共有し、ハードウェアからソフトウェアまで幅広い知能情報システム工学分野を網羅する部門を構成しています。これにより、将来の知能情報システム工学分野の進展に向けて、情報工学、電気電子工学を核とした学際的研究を主体的に推進する高度ITイノベーション人材を育成します。

研究分野
計算機アーキテクチャ 情報ネットワーク工学 アルゴリズム工学
情報理論 情報セキュリティ 人工知能工学 データサイエンス
認識制御工学 メディア工学 電子デバイス工学 
エネルギーシステム安全工学 スマートセンシング工学 
マルチメディア通信工学 知能設計工学 信号情報学  
バイオアコースティクス 電子機能集積工学 基礎電子工学 
医用情報工学 電磁波工学 半導体工学 量子コンピューティング

先端健康科学部門

健康・スポーツ科学、臨床発達心理学、生命医科学をそれぞれ専門
とする教員で構成される部門です。
 分子レベルから個体レベルまで、ヒトの健康に関わる研究を行って
います。人間の運動機能や知覚認知機能の向上を目指した応用運動行
動学研究、運動器(骨、歯、筋)疾患領域に着目した治療薬の開発を
目指す薬学研究など、現代社会におけるさまざまな健康問題に焦点を
当てた研究を行います。

研究分野
身体運動システム 人間行動システム 人間認知システム
先進健康科学担当

数理科学部門

多様幾何、空間構造、代数数理、数理構造の4つの研究分野から構
成される本部門では、各分野に所属する教員が、各自の問題意識から
出発して得られた研究成果を通して数学概念の上に存在する数学的真
理を探究します。

研究分野
多様幾何  空間構造  代数数理  数理構造

言語文化科学部門

言語と認識の関係や言語そのもののメカニズムの研究、人間社会に
おける情報コミュニケーションの実態や望ましい言語教育のあり方の
研究、芸術作品を手がかりにした人間精神の実相の研究、などを行っ
ています。言語を軸としたこれらの研究を通して、文化と社会への理
解を深めることが目標です。

研究分野
理論言語学  認知言語学  応用言語学  
美学・美術史・工芸史  哲学・哲学史・思想史
文学・演劇  社会情報学  文化人類学

工学研究院認定研究拠点(工学研究院認定研究センター)

工学研究院認定研究拠点(工学研究院認定研究センター)の紹介です。

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