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国立大学法人 東京農工大学先端産学連携研究推進センター
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天竺桂 弘子

タブノキ ヒロコ

TABUNOKI Hiroko

天竺桂 弘子

農学研究院 生物生産科学部門, 教授

ホームページ

http://web.tuat.ac.jp/~insecta/index.html

研究分野

  1. A389 環境・農学, A39050 昆虫科学
  2. A189 ライフサイエンス, A47030 薬系衛生、生物化学
  3. A189 ライフサイエンス, A43050 ゲノム生物学

研究キーワード

  1. 組織擬態、昆虫、酸化ストレス応答、ヒトホモログ

研究テーマ

  1. 寄生蜂による宿主独占と宿主侵入の仕組みの解明
  2. 種を通して保存された昆虫ストレス応答機構の解明
  3. 光による昆虫行動制御の分子メカニズムの解明
  4. 昆虫ゲノム情報を活用したヒト疾患分子機序の解析に関する研究
  5. 医薬品シードとして有用な昆虫由来化合物の探索
  6. 昆虫類の家畜/水産用飼料としての利用開発

教育・研究活動状況

  1. 昆虫は広い分野に波及できるサイエンスの種を持つー昆虫からはじまる新しいサイエンス!ー
    昆虫は私たち人間の都合で良い虫と悪い虫に分けられています。 農作物を食害し、深刻な被害をもたらす昆虫や、人間や家畜の血を吸い病気を媒介する昆虫は人間が嫌うので悪い虫です。 一方で、悪い虫を食べる、果樹の受粉を促す昆虫は人間が好むので良い虫です。 このように人間が受ける利益によって昆虫に対する見方は変わります。 “医薬・農薬として有用な昆虫由来成分の探索に関する研究”では、昆虫の中には人間の想像を超えるものまで食べることが出来る種類がいるという特徴に着目し、研究を進めています。昆虫は毒植物やカビ類を利用できる特殊な代謝系を持ち、体内に毒成分を蓄積・濃縮します。昆虫の特殊な代謝を受けた植物由来の毒成分は、自分を守るための武器として使います。また、これが結果として人間の医薬品の種として役立つことがあります。 “昆虫ゲノム情報を活用したヒト疾患分子機序の解析に関する研究”では、他の生物で明らかにできなかった人間の病気の分子メカニズムを解析しています。昆虫には哺乳動物にはないユニークな見た目の特徴を持つものが存在します。そこで、哺乳類の薬理モデル動物にはない昆虫の特徴を活かし、研究に利用しています。研究室ではこれまでに加齢黄斑変性や、パーキンソン病、アルツハイマー病などの難病の分子基盤の解明に貢献してきました。 “家畜飼料としての昆虫の利用に関する研究”では、生ゴミを食べる昆虫のアメリカミズアブを利用するための研究をしています。アメリカミズアブの幼虫は豊富なタンパク質と微量栄養成分を体内に蓄えることが知られており、 それを利用した良質な家畜および水産用濃厚飼料としての開発を目指しています。 研究室ではアメリカミズアブの特性を生化学的視点から研究し、人間が扱いやすいアメリカミズアブの選抜と、大規模供給への飼育手法の開発に取り組んでいます。 研究室では最新の実験技術を取り入れながら、昆虫からはじまる新しいサイエンスの種を見つけ農学、医学、薬学研究へ展開していきます。

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