2024年度(令和6年度)以降入学者(学士課程・大学院課程)の授業料を改定します

2023年10月13日

 東京農工大学は、2024年(令和6年)4月以降の学士課程及び大学院課程の入学者の授業料について、下記のとおり順次改定いたします。 

 東京農工大学では、今後、食料・環境・エネルギー等地球規模課題の解決に貢献し得る人材育成に注力します。「科学を基盤に人の未来価値を最大化する」という学長ビジョンを実現するため、今回の授業料改定分をもとに教育・修学環境・修学支援等の改革を行い、高い価値をもつ理系イノベーション人材の輩出を目指します。その結果、科学技術や研究成果に基づくイノベーションの実装を介して社会に貢献してまいります。

 一方、授業料改定によって、東京農工大学で学ぶ意思を持つ学生が経済的状況からその機会を逸することがないよう、学生の経済的支援の拡大にも努めますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

1. 授業料改定額(年額)

 ① 2024年(令和6年)4月以降
  学士課程入学者(3年次編入を除く)
   現行 535,800円 ⇒ 改定後 642,960円(107,160円増(標準額の20%))

 ② 2025年(令和7年)4月以降
  大学院課程(修士(博士前期)課程・専門職学位課程*・博士(後期)課程)入学者
   現行 535,800円 ⇒ 改定後 642,960円(107,160円増(標準額の20%))
   *専門職学位課程は現行 572,400円⇒改定後 642,960円(70,560円増(現行額の約12.3%))

 ③ 2026年(令和8年)4月以降
  学士課程3年次編入学者
   現行 535,800円 ⇒ 改定後 642,960円(107,160円増(標準額の20%))

2. 授業料改定による科学技術や研究成果の実装に基づく「人」の未来価値の最大化

① 理系イノベーション教育の改革
② 国際化の推進
③ 学生の修学支援の充実
④ 学生の修学環境の充実

※2023年度(令和5年度)以前に入学した学士課程学生、2024年度(令和6年度)以前に入学した大学院課程学生については、当該課程に在籍している間は、2024年度以降も現行の授業料のままです。ただし、現在在籍している課程を卒業又は修了等し、新たに課程に入学又は進学した場合には、入学又は進学時の授業料年額が適用されます。
 東京農工大学独自の財源によって、学部生・大学院生の授業料免除適格者のうち希望する者の授業料免除率100%を実現し、さらに、給付型奨学金制度を拡充・強化するなど、学部から修士(博士前期)課程、修士(博士前期)課程から博士(博士後期)課程への進学を強力に支援してまいります。
入学料に変更はありません。

学長メッセージ

 東京農工大学はこの度、令和6年度以降に本学学部、大学院にそれぞれ入学される学生の授業料を順次改定させていただくことと致しました。関係される方々には大変なご心配とご負担をおかけすることにつき、お詫び申し上げますと共に、大学としてこの判断に至りましたことについて、学長の私から皆様にお知らせをいたします。

 東京農工大学では、世界第一線の高いレベルの科学・技術、研究力を基盤に、人の未来の価値を大きく高めることを最も重要な目標とし、学長ビジョンとして公開しているところです。すなわち、在学期間中の多様な学び、学問の探究や、友人、教員との新たな出会いによって得られたものが、卒業、修了後により一層の力となって発展し続け、これからの社会になくてはならない人として生涯何十年にもわたり、皆さんが信念と自信をもって活躍していただくことを目指しています。

 そのような中、現在の社会はますます深刻化する気候変動や環境破壊、エネルギーや食料問題など、人類に差し迫る喫緊の課題に直面しています。私たちは、農学と工学を基盤とする東京農工大学こそが、これらの問題と社会からの要請を正面から受け止め、その課題解決を自らの生涯の仕事として捉え、挑戦する未来志向の人材育成に先見性をもって真剣に取り組まなければならないと考えています。そのためには、より広く深い国際的な視点や、産業界との強い連携による実践的な研修活動機会の拡大などを含め、これからの激変の時代を先取りした教育研究環境をさらに整備拡充する必要があります。すなわち、大学およびそこに学ぶ学生が目標を一つにして、より柔軟に、そしてより高いレベルにまで進化して行く体制を、大学独自の方針と実施計画に基づき、さらに整備すべきであるとの判断に至りました。

 当然のことながら、お支払いいただく貴重な授業料はすべて在学期間中のより高いレベルの教育研究環境の提供という形に直接反映させるものです。その一方で、授業料の改正はこれから本学への入学、進学を目指される学生や保護者の皆様に大きな負担をおかけすることを大変心苦しく思います。大学としてはそのことを正面からしっかり受け止めると共に、東京農工大学に対するより大きなご期待にしっかり添えるよう、教職員一同一丸となって責任をもって努力し、入学後の学生さんたちに対し、次の時代に向かって求められる新しい取り組みに積極的に挑戦して行きます。

 私たちは、この緑が溢れ、自由を尊ぶ恵まれた広大なキャンパスや関連施設の中で、学問を深く探究し、より一層充実した大学生活を送ることこそが、生涯にわたり人生の質を限りなく高めるものであると確信しています。どうかこの大学としての信念と責任ある決断をご理解いただき、これから本学への入学や進学を目指される方々と高い目標を共にしていただければと思います。
 何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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