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概 要

 本施設は平成6年度に設置され初代施設長として小林泰夫教授が就任し,平成7年度に専任助教授,平成8年度に専任助手が着任した。施設建物は3階建で形質転換植物育成用密閉型ガラス温室を有し,放射線障害防止法に基づく管理区域580mを含む総床面積1528mには文部省告示の「大学等における組換えD N A 実験指針」に準拠する各種実験室,微生物および植物培養用プレハブ恒温室,低温実験室,温水供給設備,身障者用エレベーターが含まれ,平成8年(1996年)3月に完成した。実験室の整備は平成8年度内に進められ,平成9年(1997年)4月から学内共同利用が開始された。小林泰夫施設長の任期満了に伴い,平成9年4月に岩花秀典教授が施設長に就任した。岩花施設長は農学部長就任のため任期を残して辞任し,平成10年(1998年)4月より安部浩教授が施設長に就任した。安部浩施設長の任期満了に伴い,平成13年(2001年)4月より高橋幸資教授が施設長に就任した。
 遺伝子実験施設では遺伝子操作による組換え体の作製および増殖実験を行うため,実験室の設計は文部省告示の実験指針に準拠しており,高温高圧滅菌装置(オートクレーブ),安全キャビネット,インターロック,ヘパフィルター式排気浄化装置,密閉型ガラス温室等の整備等により遺伝子組換え体の物理的封じ込めを確保した。施設長は組換えDNA実験安全主任者として,学内の組換えDNA実験計画書の審査を行い,委員会の協議を経て実験計画の承認や施設利用申請に対する許可を与えることにより実験の安全指導を行っている。
 遺伝子実験施設は放射線使用施設として平成8年4月に科学技術庁の承認を得,施設専任教員(丹生谷、松下)および農学部教員(千葉一裕、舘川宏之)が放射線取扱主任者として放射性化合物および廃棄物の管理,実験指導,施設の安全管理を行っている。実験室は,組換え体の「物理的封じ込めレベル」および放射線障害防止法における「作業室」の基準により窓やドアを解放できないため,すべての実験室に空調設備があり,省エネルギー対策は必須である。実験室の換気系統と入退室管理コンピューターシステムの連動による自動換気停止機能の導入等,事務局施設課による設計上の工夫に負うところは大きいが,施設利用者の省エネルギー意識が期待されるところである。
 施設は日常の業務に終始するのみならず,遺伝子研究の最先端技術に対応する方向で学内外の教育研究を支援する使命がある。当施設は周辺地域(多摩地区)の遺伝子研究の中核施設をめざす目的で設置要求を行った経緯があり,社会人教育コースや学外からの共同利用研究員の受入れを推進している。現在,東京学芸大学,山梨大学,日本女子大学,埼玉医科大学,帝京大学,帝京科学大学,国立環境研究所,ヤクルト中央研究所等のグループと共同研究を推進している。今後はさらに多方面からの共同研究を受け入れ,オープンラボとして有効利用される施設作りをめざす方針であるが,施設面積の拡充等今後の課題は多い。40校以上の国立大学の遺伝子実験施設の連絡会議においても,いかにして各大学の特色を生かした次世代の施設作りをめざすかは常に議題となるところである。東京農工大学においても遺伝子実験施設に対する社会的要請を認識し,組織と機能の充実に向かってさらに努力がなされるべきである。

 

職 員

職 員
 施設長  三森 国敏 

 mitsumor あっと cc.tuat.ac.jp

 教授  丹生谷 博

 nyunoya あっと cc.tuat.ac.jp
 042-367-5563

 准教授  松下 保彦

 ymatsu あっと cc.tuat.ac.jp
 042-367-5855

 助教  佐々木 信光

 chaki あっと cc.tuat.ac.jp
 042-367-5840

 技術支援員  小川 貴弘  
 非常勤職員  高橋 祐子
 非常勤職員  古関 直子

 

歴代施設長

 小林 泰夫 

 平成6年4月~平成9年3月

 岩花 秀典

 平成9年4月~平成10年3月

 安部 浩

 平成10年4月~平成13年3月

 高橋 幸資

 平成13年4月~平成15年3月

 神田 尚俊

 平成15年4月~平成15年5月

 黄色 俊一

 平成15年6月~平成17年3月

 坂野 好幸

 平成17年4月~平成19年3月

 高橋 信弘

 平成19年4月~平成21年3月

 片山 葉子

 平成21年4月~平成23年3月