ごみが運ばれてくる。
府中市、小金井市、調布市の一般家庭から出る燃えるごみを処分しているのは、二枚橋衛生組合という施設である。東八道路沿い、野川公園の近くにある煙突が立っている建物がそれだ。私たちが出すごみはここで焼却されている。

 今回この二枚橋衛生組合を取材にいき、ごみ問題の現状が予想以上に危機的状況にあることがわかった。蛙では2年前にもここの取材をしている。
 あれから二枚橋衛生組合をめぐるごみ問題はどのように変化したのだろうか。職員の土方さんにお話を伺った。




大きな穴の中のごみを
手動で移動させる。 
 二枚橋衛生組合は昭和42年に設立された、前記の三市合同の焼却施設である。敷地面積は10426u、一日に280〜300トンのごみが運ばれてくる。
 
 「問題は山積みです。」と土方さんは言う。
 まず、施設自体が非常に古いこと。今稼動している中で一番古い連続焼却炉は設置から30年以上が経過している。効率の面から15年程度で立て替えるのが普通だが、費用がかさむため、修理、整備を重ねながら同じものを使っている状態だ。炉は全部で4台が稼動しているが、毎日入ってくるごみを処分するのにはこれが最低限だ。
 「だから、もし一基でも故障して動かなくなったりすると大変です。今まで何度かそのような事態になりましたが、周りのほかの施設に助けを求めて危機を回避してきました。処理しきれなくなって街にごみがあふれる事態も全くないとは言い切れないんです。」
 
 古い施設でも、ダイオキシンの対策はかなりしっかりしており、毎年行われるダイオキシン調査でも基準値を下回っている。


 次の問題はごみが分別されていないこと。右に二枚橋衛生組合に運び込まれてくるごみの種類を多い順にあげるが、全体量の2割が可燃ごみとしては不適なものだ。これらのごみを不十分な分別のもとに出しているのは、他でもない、私たちであることを忘れてはいけない。不燃ごみであるプラスティックなどを含むごみは燃やした時のエネルギーが高いため、炉をいためたり、炉で一度に燃せるごみの量が減ってしまう。また、穴のあいていないスプレー缶などが含まれていると熱を加えることによって爆発の危険がある。

 そして、最後かつ最も重要な問題はごみの量が多いことだ。これは一般市民の意識にかかっている。スーパーに行く時は自分の袋を持っていく、過剰な包装は断る、などひとりひとりがちょっとした心遣いをすれば全体のごみの量は格段に減少するはずだ。

 ちなみに農学部の生協で販売されているお弁当の容器は山形県の業者が製造から回収、リサイクルまでを行っているので、生協で買ったお弁当は生協前のリサイクルボックスに返却するのがベストだ。

 私たちは危機にあるごみの現状をみつめ、これから出来る事を考えていかなくてはならない。
二枚橋に運ばれてくる
ごみの種類Best10
1
2 厨芥
3
4 草木
5 プラスチック
6 ゴム、皮革
7 金属
8 ガラス
9 セトモノ、石、砂
10 その他
5位から10位は不燃ごみ!


ベテランの職員が焼却炉の
状態をチェック、管理している。
▲写真をクリックすると大きな写真がみれます▲ 文責:お手鞠
ページ:KURA



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