現在の農工大を赤裸々に描き出すもの。その名も「新入生」。この動向を探ることは、農工大が若人にどう思われているのか、引いては農工大が社会においてどういう立場なのか知ることにつながるであろう。私たちは農工大生の一員として農工大のことをもっと知りたいと日々願ってやまないのだ!・・・とか何とか偉そうなことを言っておりますが、本音を言いますと、工学部の女子率、上がっているような気がするんです。かつて「サハラ砂漠に咲くサボテンの花」と形容された(?)機械科の女学生達もきっとその数を増やしているに違いない。

 本当のところがどうしても知りたい!私たちは厚生係に協力をお願いし、教えていただいたデータをから新入生の実態に迫ることに成功したのである。

工学部 全体 女性 女性率
生命工 90 36 40.0%
応分 57 21 36.8%
有材 44 6 13.6%
化シス 44 13 29.5%
機シス 126 9 7.1%
物シス 69 9 13.0%
電電 102 9 8.8%
情コミ 71 12 16.9%
合計 90 36 19.1%
 まずは工学部の女子率。上位を占めるのはやはり生命工・旧応用化学系の学科。3位の化学システム工学科で29.5%、2位の応用分子化学科で36.8%、1位の生命工学科に至っては40.0%である!この女子率の高さ、他大学の文系の学科と比べても引けを取らない。3年前にもわが蛙新聞で同様の調査を行っているが、当時と比べても女性の割合は確実に増えている。理系への女性の侵入(!?)は進んでいるのだ。ここで筆者はふと気づいた。旧応用化学科の中で有機材料化学科だけ女子率が低い。13.6%。他の2学科に比べて10ポイント以上も低いではないか。これは一体なぜなのだろうか?筆者が思うに学科名が一般的で注目を浴びにくいことも原因の一つではなかろうか。有材は就職に強い女子学生にはお勧めの学科である。これをご覧になった化学系を志望する女子受験生諸君、有機材料化学科が狙い目だよ!

 さて、注目の女子率の低い学科。勇気を出して覗いてみよう。・・・ぐあっ!思わずのけぞってしまったが目をそらしてはいけない。機械システム工学科の女子率、わずか7.1%。126人中、わずか・・・9人。ああ、10人に1人もいない。これが現実だったか。しかし3年前と比べると1%強の増加が見られるではないか。この約1人の差、農工大としては小さな変化だが、機シスにとっては大きな大きな一歩である。今後の更なる飛躍に期待したい。しかし機シスの陰に隠れているが、電気電子工学科もなかなかあなどれない。女子率は8.8%。102人中、9人。有名なディズニーの映画に「101匹わんちゃん」というのがあるが、そのうちメスが9匹しかいなかったら、残りの93匹のダルメシアンたちは落胆に暮れ、自慢の美しい斑点をたたえた毛並みもにごりがちになるであろう。そういう現実に電電は置かれている。そして残りの学科も笑っていられない。上位3学科をのぞいて女子率は全て20%以下。工学部トータルでも20%を切ってしまうのである。
 
 まったくもって筆者には解せない。なぜこんなにも女子率が低いのだろう。女子率の低い学科は何故かどれも、総じて求人数が多い。どの学科も手に職をつけてくれるからなのか?就職氷河期と言われるこの時代、もっとこれらの学科を志す女性諸君がいていいはずである。

農学部 全体 女性 女性率
生生 70 36 51.4%
応生 82 38 46.3%
環資 72 28 38.9%
地シス 91 41 45.1%
獣医 39 18 46.2%
合計 354 161 45.5%
 今度は農学部に話を移そう。農学部を歩けば女性にぶつかる、というほど女性が目に付く府中キャンパス。ひょっとしたら女性数が男性数を上回る、そんな学科もあるかもしれない。期待に胸を膨らましつつデータに目を落とすと・・・やや!あった!女子率なんと51.4%!その学科の名は生物生産学科、略して生生。

 農学部には広大な畑があるが、そこには生生の学生達が植えた野菜や果物が実をたわわに実らせている。「フ〜疲れた」と農作業の手を休めて顔をあげたその人は女性、あっちは男性、でもそっちは女性、半分以上女性。これからの農業の発展は女性の力にかかっているのだ。肉じゃがをお袋の味と称する事が多いが、そのジャガイモを作ったのも実は女性という未来が来るかもしれない。肉じゃがを食べるときは全国のお袋に感謝しつつ、味わって食べなくては。

 他の学科も過半数とまでは行かないが、40%台後半をキープ。応用生物科学科46.3%、獣医学科46.2%、地域生体システム学科45.1%。一番低い環境資源科学科でさえ38.9%。女性の生物に対する関心の高さが伺える。世の女性達は食(農業)・環境・地域、さまざまな観点から自分達の暮らしを見つめたいと思っているようだ。工学部の誇るオアシス・生命工も農学部に来てみればブービー賞という現実である。
 
 こうしてみると農学部こそ当たり前の状況なのだと思う。日本には男と女が約半分ずつ。そして農業も工業も暮らしていくのに欠かせない重要な学問である。それらの学問の最先端である大学に、男性と女性が半分ずついても、ごくごく自然なことではないか。女性がもっと工学に興味を持ち、小金井キャンパスにもっと女性が増えることを願ってやまない。
文責:905
ページ:KURA




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