小金井キャンパスを東西に貫く並木通りの一角に、今年の春突如として現れた柱をご存知だろうか.

『音のなる柱』である.

今回、小金井蛙新聞社ではこの『音のなる柱』の正体を暴くべく、この柱の選定に携わったという情報コミュニケーション工学科の佐藤容子先生にお話を伺った.


佐藤容子先生
情報コミュニケーション工学科
英語と表象文化論を担当
早速ですが、あの「音のなる柱」はどうして建てられたのでしょうか?
佐藤先生 図書館の横にあるオブジェ、そしてBASE本館前の『手のひら』もそうなのですけれども、農工大にも芸術的な雰囲気を、ということで新しい建物が建つたびになにか記念の彫刻が置かれるようになりました. 『音のなる柱』は12号館の記念オブジェです.
なぜ、佐藤先生が選定に携わられることに?
佐藤先生 12号館の記念オブジェということで12号館の先生方が中心になってオブジェの選定に当たることになりまして、北棟、南棟にいる先生方からそれぞれ一人ずつが選びに行くことになりました.
南棟からは私が行くことになったのですが、北棟の方で都合のよい方がどうしてもいらっしゃらなかったので、私と私の隣の部屋のクリス先生、事務長補佐、会計係長の4人で選定に行きました.
佐藤先生によれば、クリス先生は芸術にとても興味がある方だそうだ.
どこで選定されたのですか?
佐藤先生 今年の2月22日に上野の東京藝術大学キャンパスと東京都美術館で開かれた東京藝術大学の卒展に伺い、彫刻科の先生のアドバイスを受けながら選びました.
設置されたのはいつですか?
佐藤先生 作者の方が農工大に設置場所の下見に来られたのが3月18日、実際に設置されたのは4月24日です.
除幕式はまだなのですが、4号館の竣工と一緒に7月にやることになると思います.
除幕式には、是非とも皆で参加してもらいたい.

東京藝術大学の卒展会場
展示中の『音のなる柱』の前で会話する作者の阿部さん(左から2人目)と佐藤先生(同3人目)
どうしてこの『音のなる柱』に?
佐藤先生 最初から置く場所は今ある辺りと大体決まっていました. 外に置くことになるので、まず雨風に強いものを. あと、これまでの記念オブジェとの調和を考えたときにこれが当てはまりました.
こうして実際、この彫刻を農工大のキャンパスに置いてみますと、林立する石の柱が周りの木々と共鳴するような気がします. 側にそっと立ってみると御影石の肌合いも深い味わいがあって、暖かで力強い感じがするんですよね.
なるほど、「石」つながりということだ.

展示中の『音のなる柱』
展示中はスピーカーが取り付けられ、音を聞くことができた.
『音のなる』とありますが・・・
佐藤先生 そこなんですよね. 実は卒展ではスピーカーが取り付けられていたんです. これにしようと決まったとき、作者の安部光成さんもいらっしゃいまして、外に置くからスピーカーはどうか、ということをお話しましたところ、「大丈夫です.僕が表現したかったのは、柱と柱の隙間なんです.その隙間を見て心で音を感じてほしい.だからスピーカーは除いても構わないです.」ということでした.
心で感じる音・・・ なんとも奥深い. 見る人それぞれの『心の耳』を持ってほしいということだろうか.

ところでこの『音のなる柱』. 題名の書いてあるプレートには英語で "Pillars of Sound" とある.
聞けばこれはクリス先生のアドバイスでつけられることになったという.
佐藤先生「クリス先生は芸術にとても興味、関心がある方なんですよ.お話を伺えると思います.」
ということで、ちょうど佐藤先生の部屋の隣の部屋にご在室だったクリス先生にもお話を伺った.

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