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 学祭の興奮さめやらぬ芝生。十月中旬には、厳重に包囲されていた柵が解かれ、一般開放された。今では、われわれ学生達の憩いの場なのである。

 さて、この芝生。農工大生の間にこんなうわさが広がっている。

   「あの芝生の砂場って、バンカーみたいじゃない?」
   「っていうか、グリーン?」
   「っていうか、ゴルフ?みたいな、キャハハ。」
   「・・・・・・・。」

確かに、芝の目の手入れしても、バンカーらしき砂場にしても、まさしくグリーンだ。

   「気持ちのよい晴天の日曜日には、クラブでも持って・・・・」

そんなことを、農工大教授陣は考えているのではないか?あらゆる疑惑が脳裏を巡る。 今後の芝生のためにも、農工大教授陣の期待にこたえるためにも、真相を追究すべくBASEの堀尾先生にお話をうかがうことにした。

──芝生はどこが管理しているのでしょうか?
ほりお BASE棟。つまり、生物システム応用科学研究科が管理している。

──それでは、もともと、どんな場所だったのでしょうか?
ほりお BASEができる10年前以前は、うっそうと茂った雑木林で、謎の空間であった。 その林を拓き、BASE棟を建てた。最近では、建築における空間的余裕というものを考えており、 BASE棟や図書館など、空間設計を意識している。芝生もその一環として、雑木林の木を生かして作られたわけだ。 つまりは、・・・・・
  ・・・・・以下、一万語に及ぶ、建築の空間についてのうんちくが続く・・・・。

──そうですか。(長かった・・・)
  芝生の柳は、日本の大学の庭では珍しいもので、一見の価値ありという。 それでは、そろそろ核心に迫ることにしよう。芝生グリーン説について。

──芝生の砂場は、バンカーなのでしょうか?
ほりお あれは、まぎれもなくバンカーでしょう。
  驚くべき回答が堀尾先生の口から発せられた。

──なんと!それで、誰が作ったのでしょうか?
ほりお ゴルフ好きの先生のアイデアかもしれませんね。

──それでは、芝生グリーン説は真実だったということでしょうか?
ほりお そうでしょう。でも、ゴルフができるとは思えませんが。
  そこが引っかかる点である。


──確かに、禁止事項に『ゴルフ等の球技類』とありますが、どうしてですか?
ほりお ゴルフができたらという期待感はあったかもしれませんが、いろいろ検討したあげく、 ゴルフを認める案は断念せざるを得ませんでした。研究室の窓から見える芝生やバンカーが、 空想をかきたててくれるだけですばらしいことです。右脳が刺激されて、仕事もはかどりますからね。
  やせ我慢のような響きもあり、なんとも涙ぐましい話である。
  では、あれはバンカーではなくただの砂場になるのだろうか?

──ということは、結局あの砂場は何なのでしょう?
ほりお あの砂場を含め芝生全体が庭園なのだと思えばいいのでは?もちろん、猫にはトイレとしか写ってないのかも。

──・・・ そうなんですか?しかし庭園には岩とか、池とか・・・。
ほりお 私には、英国式庭園を模しているとも思えますね。

──・・・・・・。
ほりお つまりは・・・・
・・・・以下、二万語に及ぶ、ヨーロッパの庭園についてのうんちくが続く・・・・


結論 あの芝生は、ゴルフ好き視覚的気分転換用英国式庭園(日本風)である。

英国式庭園の整備のために、芝刈り機を購入し、芝の手入れをBASEの有志達が行なっているそうです。 デリケートな英国式庭園ですから、芝生の注意書きをよく読んで、心して使いましょうね。
(emanak)



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