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農作業アシストスーツ
 背景・目的

 国勢調査によると農業就業者の半数近くが65歳以上の高齢者となっている。農作業では日常生活に見られない特殊な姿勢をとることを長時間にわたって要求されるため、高齢者にとって作業時にかかる負担は相当なものである。また、現在の技術においてロボットに代行できる作業はごくわずかであり、高齢となった作業者に頼らざるを得ない。
 そこで本研究では、超音波モータの構造が単純で小型、低速高トルクであること、高応答性、自己保持特性などを利用したアシストスーツを作業者に装着することによって負担を軽減させることを提案している。



構造

 左右の肩・肘・腰・膝の関節に取り付けられたモータが、装着者の動作をアシストする。これらのモータによって、農作業で必要とされる20kg以上の物を持ち上げることができるようになる。モータの制御は、モータや各部位にあるセンサが動作を読み取ることで行っている。
 また、動作を予めプログラミングしておき、単調な動作を繰り返し行うことができる。この場合、音声指示によってプログラムされた動作を実行する。
 そして、バッテリーと制御用のマイコンを背面腰部に搭載することにより自立が可能になっている。なお、バッテリーは1回の充電で約8時間連続稼動が可能である。


今後の展開

 現モデルは約26kgとやや重量があるので、本体の小型軽量化が課題となっている。10kg未満を最終目標として開発を進めている。
 また、応答性の向上とバッテリーの長寿命化などの課題もある。
 2012年に実用化を目標としている。
 
アシストスーツ外観


作業時

研究棟 (クリック↓)


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