水利システム工学研究室 Water System Engineering Lab

大里耕司 助教

農業用水も水道の感覚で

水をパイプで供給することは、上水道では当たり前のことですが、農業用水のパイプラインは規模が大きいのが特徴です。3000haの水田では毎秒約6立方メートルの水が必要で、これは人口100万人の都市の上水道に相当します。また、普通の水路(開水路といいます)ではきめ細かい用水管理が必要です。それに対してパイプライン(管水路)では私たちが蛇口をひねって水道水を使用する感覚で、給水栓を回すだけでいつでも農業用水が利用できます。

このようなパイプラインシステムの合理的な計画・設計と管理・制御を実現するためには、従来の水理学・水力学の範囲では対応できない問題が多く、これらの学問体系を基礎とする厳密な動的システム理論による取り扱いが必要となります。

また、今日では大都市の地下空間を利用した地下河川と呼ばれる巨大なパイプラインによる排水路が計画・施工中で、これら大規模送配水および排水パイプラインシステムを電気回路の状態空間解析に等価な理論体系を用いて、数値解法などによりシステム解析することを主眼としています。


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