安全・快適で持続可能な交通社会の実現に向けて、自動車交通事故防止のための安全技術と、地球温暖化・エネルギ問題対策の研究開発が必要不可欠である。特に安全技術においては、事故時の衝突安全から事故を未然に防ぐための予防安全へと、研究の軸足を大きく変える必要性が認識されるようになった。 　

東京農工大学では、映像記録型ドライブレコーダによるヒヤリハットデータベース構築と分析や車両運動力学、制御工学、機械学習・データサイエンスによる移動体の運動制御研究などの実績があり、予防安全に関する公的資金の獲得や民間企業との大型共同研究の実績も多く、わが国における予防安全研究の拠点となる実績を備えている。 本拠点の設置により、東京農工大学を中心としたスマートモビリティに関する産官学の研究コンソーシアムをより強力に推進していく。