マンノース結合型イネレクチンの過剰発現型形質転換体イネの作出
Creation of Transgenic Rice Plants Over-Expressing Mannose-Binding Rice Lectin
嶋崎 稔新井彩水・宇垣正志・有江 力・寺岡 徹
Shimazaki, S., Arai, A., M. Ugaki, Arie, T. and Teraoka, T.

Abstract

我々が新規に見出したマンノース結合型イネレクチン (MRL) はイネいもち病菌胞子や白葉枯病細菌を凝集したり、その特異抗体により抵抗性が抑制されること等,イネの病害抵抗性発現に関与している様々な証拠が得られてきている. 今回, MRLのイネ葉における抵抗性発現における機能を直接的に調べるために, 過剰発現用プロモーター制御下でMRLのcDNA を発現させるベクターを作成し, アグロバクテリウム法によってイネ(品種, 愛知旭)に導入した. 5つの独立した個体について, 抗生物質による形質転換体の選抜後, PCRによってMRL遺伝子の導入を確認した そのうちの1系統について, MRLの過剰発現を赤血球凝集活性で確認した. 愛知旭に親和性のイネいもち病菌菌株を本形質転換植物に葉鞘裏面接種したところ, 侵入率および侵入菌糸進展度が強く抑制され, MRLがイネのいもち病菌に対する抵抗性発現に関与していることを示唆していた.


平成15年度日本植物病理学会関東部会(2003年9月、千葉県松戸市)口頭発表