東京農工大学科学博物館

ミニ企画展 大野乾の世界〜生物進化の謎に迫る仮説:遺伝子倍加による大進化〜

更新日:2014/06/10

すべての生命は共通の先祖細胞から進化してきました。5.4億年前のカンブリア紀に生物は爆発的進化を遂げ、その大進化の原動力となったDNAの変化について大野乾氏は1970年にドイツの出版社から出版した著書にて、大進化は小さな突然変異の集積ではなく、大規模なゲノムDNAの倍加(duplication)が原動力となったという「大野の仮説」を提示しました。その後の分子生物学の進歩により遺伝子解析が進むと、この仮説の正しさが証明されるようになり、この著書出版の40年余り後の2012年、米国の科学誌「Science」は、この著書の表紙を掲載し仮説の先見性を高く評価しました。
本展示では、大野氏の学生時代の写真や受賞メダル、東京高等農林学校時代の実験器具を展示します。大野氏の業績、研究に関わるエピソードを紹介するとともに、学生時代、教員時代の東京農工大学との関わりや、馬(馬術・アメリカンミニホース)との関わりなど、当大学での交流エピソードについて知っていただく機会となれば幸いです。
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開催日時 2014年6月10日(火)〜8月8日(金)
場所 東京農工大学科学博物館 教育研究展示室
主催 東京農工大学科学博物館
東京農工大学農学部共同獣医学科
後援 一般財団法人 東京農工大学教育研究振興財団