コンピュータ基礎実験

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コンピュータ基礎実験関連情報


自分のノートパソコンで課題のプログラミングをおこなう方法

コンピュータ基礎実験で利用する仮想端末(仮想コンピューター)はセキュリ ティおよびネットワークのスピード(ネットワーク帯域)の関係から、キャ ンパス内からしか接続することができません。したがって、キャンパス外で 自分のノートPCを用いて演習課題のプログラムを自習したい場合には、プロ グラム作成環境を自分のノートPCにインストールする必要があります。プロ グラム作成環境には色々なものがありますが、下にいくつかの例を紹介しま す。

  1. 仮想コンピューターと同じプログラム作成環境を導入する
  2. コンピュータ基礎実験で利用する仮想コンピューターではプログラム作成環境 として「Eclipse Pleiades All in One (Ultimate/FullEdition)」というソフ トがインストールされています。 ( メディアセンター仮想端末ページ 参照) このプログラムはプログラミングに必要となる、「エディタ」、「コンパイ ラ」、「コンパイル手順管理ソフト」が連携した形で動作するようにまとめら れた「統合開発環境(IDE)」と呼ばれているもので、プログラミングに必要 なものが全てそろっているため手軽にプログラミングを試すことができます。 Eclipseは無料で利用することができ、インターネットを介して入手できます。 Eclipseは、「32bit版 Windows」「64bit版 Windows」「64bit 版 Mac」で利用できます。 ダウンロード先は下記のリンクです。
    Pleades-Eclipse
    上記ページ から、自分の使用しているOSに合わせて(32bit Windows, 64bit Windows, 64bit Mac OS X)、「Ultimate」「Full Edition」版をダウンロード、インス トールしてください。自分のノートPCのウィンドウズが32bitか64bitかは下記 のリンクを参考にしてください。
    Windows の確認

    注)仮想コンピューターにインストールされているEclipseのバージョンは 「Mars」ですが、最新バージョンは「Oxygen」です。(過去のバージョンアッ プ履歴からすると、6月下旬にはさらに新しいバージョンが公開されそうです) もし自信がなければ旧バージョンでよいでしょう。またCのみ使えれば良いの であれば「C/C++」で十分でしょう。

  3. Cygwinを導入する
  4. Pleades-Eclipseでは「コンパイラ」の部分はこの項目の「Cygwin」の一部 (コンパイラ部分)を利用しています。 「Cygwin」のコンパイラ部分は、もとも とUnix用に開発されたCコンパイラである"gcc"をウィンドウズでも動くように したものです("移植"と呼ぶ)。自宅のウィンドウズパソコンにも、これらを インストールすれば、大学のパソコンと同じようにCコンパイラを利用するこ とができます。また、エディターは無料、有料様々なものがあるので好みのも のをインストールしてください。代表的なエディターとしては、 「サク ラエディタ」(無料)、 「秀丸エディ タ」(有料ですが、 アカデミッ クフリー制度があります。)などがあります。

  5. DVDから直接起動可能なLinuxを用いる
  6. Linuxは無料で利用できる、UnixというOSの一種です。(サポート等を充実さ せて、有料にしたものもあります。)本格的にはLinuxはハードディスクの Windowsで使用していない領域(Windowsがインストールされているハードディ スクのパーティションを切り直したり、あらたなハードディスクを追加して領 域を確保する。)にインストールして利用しますが、ハードディスクにインス トールせずにDVDから起動して、そのままLinuxを利用することもできます。 Linuxは複数のグループが管理・ネット配布を行っていますが(ディストリビュー ションと呼ぶ)、日本語がそのまま使用できて初心者にわかりやすいディスト リビューションとして、「Ubuntu」 というシステムが近年よく利用されています。

    詳しい解説はこちら

  7. 仮想PC環境ソフトを用いて、仮想PC上でLinuxを動かす
  8. 最近無料でウィンドウズ上で仮想PC環境ソフトが利用できるようになりました。 このソフトをインストールして起動すると、本体のPC(ホストPCと呼ぶ)の中で もう一台の仮想的なPC(ゲストPCと呼ぶ)が動いて、あたかも2台のPCがあるよ うに動きます。ゲストPCにLinuxをインストールすれば、ウィンドウズパソコ ンと、Linuxパソコンを2台同時に動かしているのと同じことになり、ウィンド ウズのソフトと、Unix用のソフトを同時に利用できます。ただし、ホストPCと ゲストPCで、CPUを分けあって使っているので、パソコンの速度はやや遅くなっ たように感じられます。また、メモリーも分けあって使っているので、メモリー が十分にないとやはり遅くなったりします。しかし、最近では初心者用のパソ コンでも性能が十分向上し、極安ノートパソコンを除けば一般的なノートパソ コンでも十分仮想PCを動かすことができます。

    仮想PC環境ソフトとしては "VMware player 7"や "VirtualBox"が 使いやすいと思います。(私はVMware playerを利用しています。)また先ほ ど紹介した「Ubuntu」 ではそのままVirtualBoxやVmware上で動くようにしたものを配布していま す。(リンク先ではVirtualBoxの説明しかありませんが、Vmwareでもそのまま 動きます。)、これをもちいるとインストール作業なしで利用することができ ます。

  9. ウィンドウズとは別に、Unixシステムをインストールする
  10. 2で述べたように、Linux等のUnix系OSは、本格的にはウィンドウズとは別の ハードディスク上の領域にインストールして用います。こうすれば、本来の 速度、性能でこれらのOSが動きます。ただし、ウィンドウズとは同時に利用 することができない(PCを起動するときに、どちらを使うか選択する。)こ と、Linuxをインストールするハードディスクの領域を確保するために、一 度ウィンドウズをアンインストールして、ハードディスクの領域をを分割な おし、ウィンドウズとLinux(あるいはFreeBSD)を再度インストールする必要 があり、手間と難易度がたかいとという難点があります。パソコンに詳しい 人、パソコンの自作をやってみたい人はチャレンジしてみてください。(特 に自作をする場合はどうせハードディスクはまっさらなので、いくつかのパー ティションに分けておいても損はないでしょう。)ちなみに、Linuxの他に、 「FreeBSD」というUnix系OSも あります。


関連情報・資料


リンク


Ubuntuの利用法

  1. Ubuntuの日本語ホームページからisoイメージ(DVDに焼くためのイメージ)をダ ウンロードする。

    1. Ubuntuのトッ プページに移動
    2. 右側コラム(ニュース)の「 Ubuntu 14.10 日本語 Remix リリース」をクリック
    3. 「ubuntu-ja-14.10-desktop-amd64-20141124.iso(ISOイメージ) 」をダウンロード する。

  2. ダウンロードしたisoイメージをDVDに焼く。「ファイルを焼く」ではなく て「ISOイメージを焼く」こと。違いがわからなければgoogleやDVD焼きソフ トのヘルプで調べてください。

  3. DVDを入れたままウィンドウズを再起動する。すると、今度は見慣れないOSが 起動する。(メニューで「インストール」と「試用」が出ますが、「試用」を 選択)ウィンドウズか起動してしまう場合には、再起動し起動時に「BIOSメ ニュー」に入り(「Del」キー等を押す)、DVDからブートできるように設定す る。

  4. 見慣れないOSをいじってみよう。左上のボタン(スタートボタンに対応) を押すと色々なプログラムが起動できます。

  5. いろいろいじってできたファイルは、見掛け上ファイルとして保存されて いるようにみえますが、実際には保存されていません。次回起動した際には消 えています。そこで、残しておきたいファイルがある場合には、USBメモリにコ ピーしておきましょう。USBメモリをPCのUSBコネクタに差し込むと、自動的に 「新しいウインドウで開く」かどうか聞かれるので、「開く」を選択した後、 コピーおよびペーストで保存しておきましょう。