学内の動き T行事・イベント
◎ 平成25年度 公開講座を開催
<子供科学教室>
●分子と光のハーモニー(1) 「2010年ノーベル化学賞に挑戦!クロスカップリング反応をやってみよう」
 10月5日(土)、科学博物館において、子供科学教室 分子と光のハーモニー(1) 「2010年ノーベル化学賞に挑戦!クロスカップリング反応をやってみよう」が開催され、近隣の小中学生計31名(保護者を含む。)が受講しました。
 実験の内容は、2010年にノーベル化学賞を受賞した鈴木章北海道大学名誉教授らが開発した「鈴木・宮浦カップリング」を再現するもので、当日は液晶の開発などに使用されているパラジウムを用いて、実際に触媒反応を起こすことに挑戦しました。
 受講者は、まず薬袋の作り方を学んだ上で、粉の薬品を包む作業と試験管に入れる作業を行いました。手先での細かい作業が求められるため、上手く薬袋を作ることができなかったり、薬品をこぼす受講者もいましたが、実験補助の学生に手伝ってもらいながら、慎重に作業をすすめていました。
 2種類の粉薬品を反応管に入れ、触媒となるパラジウム溶液を加え、マグネティックスターラーという小さな器具で薬品を混ぜていくと、反応管の中の透明な溶液が徐々に白く濁り出し、見事全員がカップリングに成功しました。受講者は、化学の不思議さや奥深さに驚き、関心を深めていました。
 
講師の平野雅文工学部准教授の説明に聴き入る受講者 薬品を撹拌する様子
 
●分子と光のハーモニー(2) 「偏光フィルムを作ってサイエンスしよう!」
 11月9日(土)、科学博物館において、子供科学教室 分子と光のハーモニー(2) 「偏光フィルムを作ってサイエンスしよう!」が開催され、近隣の小中学生計25名(保護者を含む。)が受講しました。
 当日は、講師である梅田倫弘工学部教授により、光の特性についての講義が行われた後、受講者は偏光メガネづくりに取り組みました。
 偏光フィルムを伸ばす作業では、力の加減が難しく、伸ばし過ぎてちぎれてしまう受講者もいましたが、全員が偏光メガネを完成させ、光を当てたフィギュア(人形)の影を3D画像として確認し合い、立体に見える画像に感嘆していました。
 
講師の梅田教授の講義の様子 偏光メガネを作成中
 
 
<実習で学ぶ農業教室22−燻製づくりとマコモタケ−>
 10月12日(土)、19日(土)および11月2日(土)の全3回、府中キャンパスおよび農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センターフィールドミュージアム本町(FSセンター・FM本町)において、平成25年度公開講座「実習で学ぶ農業教室22〜燻製づくりとマコモタケ〜」が開催され、18名が参加しました。
 本講座では、燻製づくり、シクラメンの葉組、マコモタケの収穫と調理が行われ、参加者からは、充実した内容で楽しかったとの評価がありました。特に、実際に燻製づくりやマコモタケを調理・試食し、それらの美味しさに参加者全員が感激していました。
 閉講後のアンケートでは、全ての受講者から「満足」あるいは「大いに満足」との回答があり好評を博しました。また、今後本講座に期待する内容として、野菜づくり、味噌、チーズ、アイスクリームなどの食に関するテーマが多く、受講者の声をより反映した講座への発展が期待されます。
 
シクラメン栽培施設の見学 トリ燻製の仕込み風景
 
 
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