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◎ 日中共同シンポジウム「生物機能を強化した家畜廃水浄化及び水環境のバイオレメディエーション」を開催
 2月22日(月)、小金井キャンパス新1号館L0111号室において、日中共同シンポジウム「生物機能を強化した家畜廃水浄化及び水環境のバイオレメディエーション」を開催しました。
 本シンポジウムは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)および中国の国家自然科学基金委員会(NSFC)による研究交流戦略的国際科学技術推進事業の「生物機能を強化した水環境のバイオレメディエーション」(日本側リーダー:細見正明工学府教授、中国側リーダー:Shi Weiming中国科学院教授)、「水田生態系を用いた家畜廃水浄化と水稲生産の可能性とそのリスク評価」(日本側リーダー:平沢正農学府教授、中国側リーダー:Lu Jun浙江大学教授)との共同シンポジウムであり、日本および中国の研究者らによる研究報告が行われました。
 研究報告(口頭発表)は、大きく3つのセッションに分かれて行われ、「畜産廃水の浄化・利用・環境負荷の制御」セッションでは、日本から3名と中国から3名の研究者が、農業生態系より発生する窒素汚染や温室効果ガスに関する評価・浄化技術について報告、「イネの品種開発・生産技術」セッションでは、日本から2名の研究者が、メタン発酵消化液による飼料イネ「リーフスター」の栽培に関する研究報告を行いました。また、中国から1名の研究者が水田を利用したメタン発酵消化液処理の可能性について報告を行いました。最後のセッション「藍藻類の増殖抑制・水環境の修復」では、日本から1名、中国から2名の研究者が、植物を利用したアオコの発生抑制や富栄養化抑制技術・メカニズムについての研究報告を行いました。
 当日は、プロジェクト関係者や外部から約40名が聴講し、質疑応答がありました。ポスターセッションにおいても、両国の研究者、学生らによる研究が発表され、活発な議論が行われました。
 
<口頭発表の様子> <ポスターセッションの様子>
 
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