学内の動き U来訪・訪問
◎ 平成21年度 事務職員海外派遣研修中
 平成21年度から開始しました事務職員海外派遣研修制度により、本年4月から英国ブライトン大学において研修中の鈴木麻美戦略企画室係員から、研修の様子を伝えるレポートが届きましたので、ご紹介します。なお、鈴木係員の帰国後、本研修の報告会を開催する予定です。

研修期間:平成21年4月12日〜9月末日
研修先:英国 ブライトン大学
 私は、4月12日から6ヶ月間、イギリスのブライトン大学に研修に来ています。
 4月後半から10週間、そして8月後半から2週間の合計12週間、語学学校に通いました。語学学校では、生徒同士のディスカッションを中心に授業が進められ、初めは日本の学校の授業とのあまりの違いに戸惑いました。とにかく喋らなければならないのですが、なかなか咄嗟に英語が口に出せず、他のクラスメートと比べて文法はできるし読解もできるのに喋れない、と悔しく思ったこともありました。しかし、クラスメートと仲良くなるにつれて英語を話すことに抵抗がなくなり、気付けば毎日の授業を思い切り楽しんでいました。特に、当初のクラスはアジア出身者が少なく、ヨーロッパや南米出身者が殆どでしたので、文化、物の考え方、主張の仕方などが面白いほど違い、毎日が驚きの連続でした。異なる文化を知るだけではなく、改めて日本人であることを考えさせられるなど、貴重な体験をしました。彼らとの出会いは、一生の宝物になったと思います。
  一方、ブライトン大学では、研究費の獲得支援体制を学ぶとともに、農工大学との連携活動に関するサポートに携わっています。滞在して5ヶ月、外国での仕事の難しさは、言葉そのものというよりも、文化的な背景の違いの方が大きいのではないかと感じます。農工大学とメールのやりとりをしているこちらのスタッフから希に、"一体これはどういう意味なのか"と聞かれることがあります。私が読む分には特に疑問を感じることのない文章なのですが、"英語はわかるが、何故そんなことを言うのか分からない"と言われるのです。円滑なコミュニケーションを取るには、単に英語が読める、書ければ良いというわけではなく、相手の文化を知ることが何より重要なことであると感じます。
 言葉も文化も違う中で、仕事を達成しなければならないことは想像以上に大変ですが、幸いにもブライトン大学のスタッフは皆さん親切で、色々と助けていただきながら過ごしています。
 研修も残すところ1か月となりましたが、悔いのないようひとつでも多くのことを学んで帰国したいと思います。
 
 

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