◎ 「女性獣医師の社会復帰のための再教育支援プログラム」に関する
第6回講演会を開催

 今年度で2年目となる文部科学省委託事業「出産・育児で休業した女性獣医師の社会復帰のための再教育支援プログラム」の一環として、2月11日(火・祝日)農学部第一講義棟2-24講義室おいて、第6回講演会が開催されました。
 『伴侶動物の悪性腫瘍(その2)−臨床薬理学的アプローチ』をテーマに開催され、座長に東京都獣医師会品川支部長の玉川清司氏をお迎えし、前半は本学の折戸謙介客員教授(麻布大学獣医学部薬理学研究室准教授)、後半は麻布大学附属動物病院腫瘍科の圓尾拓也助教が講演を行いました。
 折戸客員教授は、「化学療法剤の作用と副作用」と題し、化学療法剤の分類とその作用機序を解説し、各々の化学療法剤の適した腫瘍の種類・発生部位、また副作用とその対策・治療について詳しく説明しました。また、圓尾助教は「化学療法の実際ー臨床の現場からー」と題し、麻布大学附属動物病院腫瘍科での診療の貴重なデータをもとに実践的な化学療法について講演しました。
 当日は、60名の参加があり、今まで、日曜日の講演会に参加できなかった方々の初参加が多く見られました。腫瘍は一般動物診療でもよく遭遇し、臨床獣医師が対応に苦慮することが多い深刻な疾患です。シリーズは全3回を予定しておりますが、もっと多くの講演会を行ってほしいという要望が多数寄せられました。

 次回、第7回講演会は、7月12日(日)に『小動物の悪性腫瘍(その3)−担癌動物と暮らす飼い主へのメンタルケアと信頼関係』をテーマに、「分子標的治療薬の基礎知識と使い方」の解説や、日本大学医学部准教授で本学客員教授でもある古阪徹先生の特別招待講演「最先端の癌治療-動物医療への応用の可能性」を予定しております。
 
 ※「女性獣医師の社会復帰のための再教育支援プログラム」ホームページ は、こちらから
  

<圓尾氏講演の様子>

<折戸氏>

   
    
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