「BASE 初秋のコンサート2007」を開催

 生物システム応用科学府(BASE)では、恒例の「初秋のコンサート2007」を開催しました。第3回目となる今年はBASE内だけでなく、他の部局の教員、さらに役員にも声をかけ、10月12日(金)に農工大小金井キャンパスBASE1階のアトリウムにおいて、「上手くても下手でも、学生・教職員が一緒に楽しもう」をモットーに、約150名の聴衆が集まる中、15組35名がギターやサックス、バイオリン、チェロ、ピアノの他、尺八も加わり、ジャズ、クラシックを始め、ポップス、尺八二重奏曲などバラエティーに富んだ演奏と歌声を披露しました。
 会場も最初のうちは騒然としていましたが、曲目を終えるごとに奏者と聴衆の連帯感が増していき、学生と教員、教える者と教えてもらう者という関係を超え、ともに研究する仲間という一体感が広がっていきました。最後は、スペシャルゲストとしてお招きしたソプラノ歌手の漆原恵美子さんの素晴らしい歌声がアトリウムいっぱいに響き渡り、会場を包み込みました。

 BASEは学内の農学部、工学部だけでなく、他大学の理学部や薬学部などから幅広い学生が入学して、分野を超えて学び研究する大学院です。そこで、学生、教職員の共通認識として、コミュニケーションを第一に考えており、本コンサートもその意識が端緒になっています。理系大学院でのこういった取組みは一風変わっておりますが、たとえば、アインシュタインもバイオリニストであったように、優れた理系の研究者が音楽、楽器演奏を趣味に持つことは有名な話で、理系の大学院だからこそ、音楽は重要であるとも考えられ、また、音楽に親しむことにより研究の新しいアイディアが生まれることも良くあります。

 第1回目は2年前の2005年に当時、農工大ピアノ部でセミプロの腕前を持っていた二人の女子学生と、声楽を趣味にしていた助手の呼びかけから始まり、そこに教授も加わって12組30名がクラシックピアノをはじめ、ジャズ、Jポップ、カントリー、合唱など幅広いジャンルの演奏を行い評判は上々で、今回まで3年連続の開催となっています。

 主催者のひとりであるBASE教授は「今後もコンサートを続け、近い将来、全学的なコンサートに発展させていきたい」とコメントしていました。
 
 
 
  
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