自転車を楽しむために必要な保険には、傷害保険(自分のケガに対する保障)、賠償保険(人を傷つけたり、人の物を壊したりした時の保障)および盗難保険(自転車そのものの保障)の3つがある。
1. 傷害保険
自分のケガ(死亡を含む)に対する保障。死亡した場合、後遺障害が残った場合に保険金が支払われます。また入院・通院した場合にも保険金が支払われます。しかし、生命保険や火災保険にも入院・通院特約があるので、それらの特約を付けている人は、無理して自転車保険として傷害保険を購入することもないです。
2. 盗難保険
車で言う、車両保険に相当するものです。車の場合は自損事故でも保険金がでますが、自転車では出なかったような(~-~;)。自転車の盗難が多い(保険屋のリスクが大きい)ことから、保険の種類は少なく保険料も高くなっています。また盗まれても新車および同程度の中古車が買える全額の保険金は出ず、補償金額の価格の6割程度のようです。
3. 賠償保険
人の生命、健康、財産を侵してしまった場合の補償。車を持ってる人は自動車保険(自賠責および任意)に加入してることでしょう。日常生活で賠償責任が生じる確率が最も多いのは車だろうから法令で自動車保険を付加(自賠責)、個人でも賠償保険(任意)に加入するのはもう常識になっていますね。ところが車以外の危険に対する賠償保険に加入している人はあまりいないのではないでしょうか。自転車に対する賠償保障(自転車の所有、使用、管理に起因して他人を死傷させ、または他人の財物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負ったときの補償)も考える必要があるのではないでしょうか?さらに広く、自動車、自転車以外の日常生活すべての場合で他人の生命・健康を傷つけてしまう危険、他人の財産を損なう危険にも対応するために、個人賠償責任保険も検討に値することでしょう。
1. JCA総合保障制度
JCA賛助会員になると、JCA総合保障の特典がつく(保険期間は4月1日〜翌年3月31日まで。会員の有効期限と同じである)。自転車搭乗中に偶然の事故により本人が傷害(ケガ)を被った、 自転車に搭乗していない時に運行中の自転車との衝突・接触により傷害(ケガ)を被った(警察への届けが必要)、自転車以外の交通乗用具に搭乗中、偶然の事故により死亡した場合などの保障、また、誤って他人を傷つけたり、他人の物を壊したりした場合の賠償事故などが補償される。また、サイクリング大会やサイクリング中だけに限らず、通勤・通学・買物など、日常生活の自転車搭乗中も保険の対象になる。
2. スポーツ安全保険
スポーツ安全保険は東京海上を幹事会社とする、損害保険会社11社との共同保険となっている。加入した各個人が被保険者。保険期間は毎年4月1日〜翌年3月31日まで。団体管理下における活動中の事故(移動、休憩、宿泊、自由時間を含む旅行の全行程)および、団体が指定する集合・解散場所と個人の住所との通常の経路(最短と思われるルート。移動手段は問わない)上において保険が適用される。
3. 自転車総合保険
自転車に乗っていて被保険者が怪ケガをした、自転車に乗っていない被保険者が、運行中の自転車との衝突・接触によりケガをした、自転車の所有、使用または管理に起因した偶然な事故による、他人の身体の障害、または財物の損壊について、被保険者が法律上の損害賠償責任を負う場合に補償される。保険会社によって多少違いがあるが、以上が代表的な保障である。
保険会社は、利益が少ないためか、積極的に宣伝をしていない。ホームページを見ても製品紹介されていないケースが多いが、自動車保険・傷害保険の保険会社なら扱っていることが多い。
ただし、「自転車に搭乗中」または「自転車に関する」損害しか保障されず、また、「道路交通法上の道路」上での事故のみ保険金が支払われる。つまりコース等での練習・競技については、この自動車総合保険では保障されていないということである。
4. TSマーク
TSマークは、『店章』を掲げた自転車安全整備店で取り扱っている。自転車を購入したときや、点検・整備を受けたとき、点検・調整(整備)料を払って貼付してもらうことができる。搭乗者は、自転車の持ち主である必要はなく、自転車から降りて押している場合も保障される。また、事故は道路で起きたものに限らず、マンションの廊下や階段などで起きたものも含まれる。
| JCA保険 | 長所 | 年間のクラブ行事、ESCA行事をすべてカバーできる 団体でも個人でも関係なく保障してくれる |
| 短所 | 補償額が低い | |
| スポーツ安全保険 | 長所 | 年間のクラブ行事、ESCA行事をすべてカバーできる 行事への往復時の行動も保障してくれる 掛け金に対する補償額のコストパフォーマンスが良い |
| 短所 | 団体の管理下でないプライベートに適用されない 個人的にサイクリングをしていても適用されない | |
| 自転車総合保険 | 長所 | 掛け金に対する保険金のコストパフォーマンスが良い |
| 短所 | 旅行を対象とした保険ではないので、活動によって不安が残る |
| 名称 | 合宿中 | プライベート | ESCA行事 | |||
| 搭乗中 | 非搭乗中 | 搭乗中 | 非搭乗中 | 搭乗中 | 非搭乗中 | |
| JCA保険 | ○ | ― | ○ | ― | ○ | ― |
| スポーツ安全保険 | ○ | ○ | ― | ― | △ | △ |
| 自転車総合保険 | ○ | ― | ○ | ― | △ | ― |
| TSマーク | ○ | ― | ○ | ― | ○ | ― |
| 名称 | 掛け金 | 障害 | 賠償責任 | ||||
| 死亡 | 後遺症 | 入院 | 通院 | ||||
| JCA保険 | 1,480 | 245万 | 245万 | 2,400(/日) | 1,400(/日) | 1,000万(最高) | |
| スポーツ安全保険 | 1,500 | 2,000万 | 3,000万 | 4,000(/日) | 1,500(/日) | 対人:1億、対物:500万、 1事故:5億 | |
| 自転車総合保険 | 2,000 | 700万 | 700万 | 3,000(/日) | 1,500(/日) | 3,000万 | |
| TSマーク | 第一種(青) | 500 | 30万 | 30万 | 1万(15日以上) | 500万 | |
| 第二種(赤) | 1,000 | 100万 | 100万 | 10万(15日以上) | 1,000万 | ||